今回はバレエともジュエリーとも関係ありませんが、Youtubeでこんなの見つけました。 このころはイメージ広告が中心だったので、爽やかさ満載ですね。時代が感じられます。若い頃にこの時代を経験したものとしては、懐かしさを禁じえません。 最近のCMはテレビ通販の影響か、値段とコスパに訴えるものが多くなって面白みがないです。昔はCMにも名作と言われるものがあったのになぁ・・

昨日(3月2日)行ってきました。

この日は出演者の変更に影響されない日だったんですが、自分がなんでこの日を選んだか覚えてません。確かモローかガニオか迷った覚えはあるんだけどなぁ・・・ まぁ、いいです。

 

演目は全幕とは言っても二幕ものですし、時間も短めなのでちょっと小ぶりな感じでしたが、決して悪くはなかったです。

エイマンはジャンプも高さがあって、動き全体に余裕が感じられて見てて安心感がありました。ブラームも比較的小柄なダンサーですが、いかにもかわいらしく、踊りもたおやかで非現実的な妖精にはあってるようでした。

見所は主要人物のバリエーションやGPDDはもちろんのこと、いろいろあったんですが、 第一幕の群舞が割りとおもしろかったです。赤と青の衣装に分かれた一団が、時に交じり合い、時に分かれて踊る様子が視覚的にいい効果を出してました。第二幕のシルフィードたちの群舞も幽玄な感じが出てて良かったです。

あともうひとつ挙げるなら、第一幕のPDT。 ジェイムスとエフィーとシルフィードの3人で踊るんですが、恋人の心が自分から離れて、妖精に奪われそうになるエフィーの苦悩がよく伝わってきました。

 

この話って自分の結婚式の直前に妖精に恋してしまう男の話じゃないですか? 現実の女性と非現実的な女性の狭間で迷う男の姿って、なんか白鳥に通じますよね?結局こう言うのって男にとっては普遍的なテーマなのかもしれません。私自身、現実には絶対存在しない、バレエの中だけのある種崇高な女性美に魅せられたひとりですので、なんか共感するものがありました。

妖精を捕まえようとした瞬間に死んでしまうのも、なにか含蓄を感じます。

 

妖精はベールで包んだ瞬間に死んでしまいましたが、現実世界では花嫁はベールをめくられた瞬間に現実世界の女になるんでしょうね。

昨日、東宝シネマズ日本橋で見てきました。
感想として思ったことはまず「まっすぐ」なバレエということです。ちゃんとストーリーが原作に沿ってて、その中に何か意味を込めるというようなことはないように感じました。その分、分かりやすかったですし、踊りとストーリーテリングのバランスが良かったです。お菓子の国についてからハンスが身の上話をするくだりはちょっとマイムが多くて、しかも観客は既に知ってることですから特に必要ない気もしましたが、全体的にはどの踊りも内容が濃くて見ごたえがありました。しかも当たり前かもしれませんが、どの踊りもキャラクターの個性を反映してて踊りを見れば脇役のキャラでもキャラ設定が分かります。
 
このバージョンではストーリー上の主人公はドロッセルマイヤーと人形に変えられたハンスのようでした。クララはやや添え物的扱いに見えました。クララを演じたフランチェスカ・ヘイワードは小柄なこともあって、少女のかわいらしさや健気さが良く出ていたと思います。踊りの主人公は何と言っても第二幕のシュガープラムの女王で、ローレン・カスバートソンは凛とした気品がありその上存在感もあって堂々とした踊りでした。踊りが終わるたびにスクリーンに向かって小さく拍手しました。ほんとは大きく拍手したかったです。もうほんとにブラボーです。特にすごかったのはGPDDの最後のPDDで舞台の端から中央に向かって連続フェッテで出てくるところ。もう圧巻です。
踊りと言えば、いわゆるディベルティスマンの踊りもどれもたいへん良かったです。花のワルツもきれいでした。解説によると中国の踊りは今回改定されたそうで、DVDとは違ってるかもしれません(私はDVDは見てませんから分かりません)。まるで中国の雑技段を思わせるようなアクティブな、かなり肉体的負荷の高そうな踊りでした。その後に続いたロシアの踊りもやはりアクティブな踊りで、この一連のディベルティスマンだけでもそうとう見ごたえありますが、まだこの後にシュガープラムのGPDDが控えてるんですよ。なんと贅沢な!
 
そして最後は眠りから覚めたクララが、今のは夢?と思いきや、何気なく外に出るとたまたま通りがかったハンスに道を聞かれ、気が付いたら自分の首にはシュガープラムの女王からもらったネックレスが・・・やっぱり夢じゃなかったんだわと気づきます。ハンスもクララに気づきますが取り急ぎドロッセルマイヤーの家に行くとそこで叔父と甥の涙の再会。めでたしめでたし。
お菓子の国の夢の国っぷりといいラストの落ちといい、なんかほっこりするバレエでした。
 
そしてカーテンコールですが、もう90歳になったというピーター・ライトがステージに招かれて出てきた時は何か胸が熱くなりました。もちろんバレエはそれにかかわった人全員で作るものですが、彼にはこんな素敵なバレエをありがとうと、心から言いたいです。