8月3日、東京文化会館にて。

待ちに待ったバレフェスをやっと見ました。その前に何回か当日急にいけなくなる夢を続けて見たので、もしや正夢?と思いましたが大丈夫でした。

演目が多いので一つ一つの感想は書けないんですが、印象に残ったものでこれは書きたい!と思うものだけ書きます。

 

「カラヴァッジオ」 メリッサ・ハミルトン、ロベルト・ボッレ

この演目は大好物でブルーレイも当然持ってますが、ブルーレイは映像に懲りすぎてて肝心のバレエが見えてこない編集なのが残念でした。発売元にも「編集しなおせボケ!!」と怒りのメールを送ったくらいです。ハミルトンとボッレが踊っている画像をネットで見つけて以来、この二人のバージョンを映像化してほしい、あるいは一度生で見たいとずっと思ってました。今回一部とは言え願いがかないました。良かったです!!ボッレはちょっとハンサムすぎますが鍛え抜かれた肉体が美しい。ハミルトンも同様です。この二人の絡み合うような踊りがストーリーの持つ焦燥感を彷彿とさせました。このバレエってまさに肉体で踊るっていう感じですよね。是非東京で全幕でやって欲しいです。ほんとお願いします。できれば中村祥子は続投でお願いします。

 

「シェラザード・パ・ド・ドゥ」 アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー

コボーがスキンヘッドだったんで最初誰だかわかりませんでした。コジョカルを見てからやっとコボーだと分かったくらいです。コジョカルよかったぁ。とにかく美しい・・もうすべてが美しいんです。手の先、肩の頂点、肘、膝、足先、頭頂、どれもが一番美しい軌跡を描いてあるべき場所にピタッと収まってポーズする、そんな感じです。見ててからだの中をなにかすがすがしいものが吹き抜ける感じがしました。人間の身体ってこんなにも美しいものを表現できるのか・・・この人ももう結構なお年だと思いますが、現役感バリバリです。すばらしい・・・こんなことならドン・キホーテも見ておけばよかった。

 

「マノン 第一幕のPDD] ドロテ・ジルベール、マチュー・ガニオ

ドレテがこの役を踊るのは初めて見ました。はまり役だと思いました。マノンって最後は愛に死すっていう感じですが、この段階では男を渡り歩く魔性の女じゃないですか。ドロテが時々マチューに向ける表情が、いかにもこの女は自分が一番魅力的に見える表情を知っていてそれを武器に使ってるなと思わせるものがありました。マチューがいかにもウブで世間知らずな男に見えて、そこがまた良かったです。ちなみにそれを見てる私もドロテにはイチコロ(死語)でした。やられたぁ。

 

あとはヤーナとかサラ・ラムとかセミオノワとかフェリとか、シムキンとか、数え上げるときりがないんですが、取り急ぎと言うことでこの辺にしときます。