本日マチネ見に行きました。

7月17日

東京文化会館 14:00 開演

マリア・コチェトコワ、オシエル・グネオ、他

 

いやぁ、良かったです。こないだのコッペリアと同じバレエ団とは思えない弾けっぷりでした。

まず構成が良かったです。

私が知ってるバージョンでは海賊船が難破して島の娘らが助けるところから始まるんですが、今回のバージョンでは、最初からメドーラは奴隷商人にさらわれている設定で、救助に行くところから始まります。なので第一幕がいきなり奴隷市場で、ここでもう全員が踊るわ踊るわ。

ここではランケデム役のブルックリン・マックが目立ってたかな?笑うと白い歯がニカッ!と光る、いかにもな感じも良かったです。休場予定だった加瀬栞さんも急遽参戦して、復帰直後とは思えない安定した踊りを見せてくれました。見てる方はちょっとハラハラしましたが、そんな心配はまったく無用という感じでした。康千里さんも日本人らしいたおやかな踊りでよかったです。

普通のバレエなら大団円に向かって盛り上がる最後の幕ぐらいの盛り上がり方で、例えて言うならドン・キホーテの第三幕を最初に見たような感じでしょうか?

しかしこれだけ盛り上がった第一幕もまだ序章でしかありません。

第二幕がスゴイッ!

PDTがもう三人の見せ場の応酬で、アリ役のセザール・コラレスが高いジャンプと高速回転をみせたかと思うと、コチェトコワも連続フェッテで魅せます。多分32回だと思うんですが実感ではもう少し多いように感じました。そしてグネオがジャンプなら負けないぜと言わんばかりの踊りです。なんかENBの層の厚さを感じました。ゲストダンサーもいるけどね。

もうこの辺でおなかいっぱいと思った頃にまた次の幕で味わいが変わります。

第三幕は例の花園の踊りが良かったです。他の場面と違って幻想的でロマンティックでコチェトコワが本当にきれいでした。あんな女の子がいたら僕が奴隷になりたいです。コール・ド・バレエも今回はきれいでした。

全体的にマイムはかなり省略して最低限にしたような感じでした。その分踊りに注力したんでしょう。まぁ、ストーリーは分かってるし、もうその辺は細けぇことはいいんだよ、ということでしょう。

ほんとに見ごたえがありました。

 

今日は客席にタマラ・ロホがいて、席は近かったんですがお話しする機会はありませんでした。休憩中はさっさと奥へ引っ込んでいたようです。ウロウロしてると変なオッサンが寄って来ると思ったんでしょう。彼女は最後のカーテンコールにハプニングで引っ張り出されて、ちょっと照れくさそうにレベランスしてました。今日は彼女にも惜しみなくスタオベです。

また日本に来る機会があれば、もう一回「海賊」持ってきて欲しいです。