7月8日 18:00開演
東京文化会館
昨日見に行ってきました。お目当てはタマラ・ロホです。生で見るのは初めてです。
で、感想ですがタマラは正直それほどでもという感じでした。うまいことはうまいんでしょうが、コミカルなマイムの表現は良かたものの、踊りは第一幕と第3幕でそれぞれ一回ずつふらつく所があって、仕上がりが不十分という印象でした。特に第3幕の方はかなり大胆にふらついたんで、多分トウが何かに引っかかったのかもしれません。
しかしそれを差し引いても特に見せ場的なものもなく、そこら辺のソリストの踊りと変わらない感じでした。監督業に忙しくて自分の調整が不十分なのか、年齢のせいなのか分かりません。もし若い頃から知っていたら、この日のバレエも感慨深く見られたのかの知れませんが、何の思い入れもない私としてはやや精彩を欠いたように見えました。99%完璧でも1%のミスが印象に残ってしまうところがバレエの残酷なところです。
ファンの方ごめんなさい。
その代わりと言ってはなんですが、周りを固めるソリストたちが良かったです。特に第1幕でスワニルダの友人を踊った6人は全員粒がそろってました。あと第3幕で仕事の踊りを踊った4人。それと男性陣も良かったです。
他に気になったのは第1幕で全員で踊る群舞のシーン。ステージセットが張り出しすぎでスペースがせまいのか、人数が多すぎるのか、あるいはスカートが翻りすぎなのか、すごく過密な感じがして群舞としての美しさが見えてきませんでした。もう少し人数を減らしても良かったんじゃないかと思います。
全体としては前に見たバーミンガム・ロイヤル・バレエと同レベルという感じで、イギリスはロイヤル一強であとはその他大勢かなと思いながら帰りました。