以前ブログで白鳥の湖のストーリーはおかしいんじゃないかと書きましたが、その疑問に応えるようなバージョンがありました。デンマーク・ロイヤル・バレエ(ロイヤルダニッシュバレエ)です。
以下、ネタバレ満載ですからご注意ください。
ストーリーはパリ・オペラ座のヌレエフ版と似てます。最初はパクリじゃないの?って思ったくらいです。家庭教師が実はロットバルトという設定は同じです。
オープニングは葬儀のシーンからです。先王の葬儀でしょう。道化以外全員黒い服です。この辺はピーターライト版に似てますね。
1幕のパーティーシーンでは王子は女王から結婚を命じられながらも乗り気ではありません。大人たち(重臣?)が王子を取り囲み肩に手を置いてプレッシャーをかけるシーンがあります。道化が王子を慰めようと踊りますが、家庭教師がそれを跳ね除けます。このパティーシーンでは大人たちが少しですが踊るシーンもあって、ほかのバージョンに比べるとずいぶん存在感があるなぁと思っていたら、それは伏線でした。
湖のシーンに移る時も、いわゆる「情景」の音楽の場面にも大人たちが登場し、その後家庭教師がバリエーションを踊っていかにも何か魔法を仕掛けてる感じです。
その後は従来のストーリーに沿っていますが、肝心なのはラスト。
実はこの件は結婚を渋る王子を結婚させるために、家庭教師はもちろんほかの大人たちや王子の友人までもがグルになった壮大なトラップだったという落ちです。オデットは結局魔法は解けず去っていきます。そして王子は最後にオディールと結婚させられてフィナーレになります。めでたしめでたし・・・なのか?
なんか意表を突かれたエンディングでした。
もうひとつ特筆すべきは世界観って言うんでしょうか?ゴシックパンク風の衣装と舞台装置が印象的でした。特にオープニングは実物の舞台装置とテクスチャー・マッピング(かな?)を組み合わせた映像が独特の雰囲気でいいです。照明もあえて照明装置をむき出しにしてそれを舞台装飾の一部にしている点が印象的でした。
ステージのデザインだけ見ると一見コンテ風の感じもしますが、踊り自体は各国の踊りなどはやや斬新な感じはしたものの、全体的にはクラシックな感じで、伝統的な振り付けを残した部分もあります。また湖のシーンは衣装も従来の域を出ず、このあたりはもう少し冒険しても良かったんではないかと思います。ゴシック・パンクな白鳥とか見てみたかったです。
踊りはいろいろと見所があるように見えました。特に王子の1幕2場の最初のバリエーションとかロシアの踊りとかは印象的でした。群舞も良かったです。2幕2場の黒鳥白鳥入り混じっての群舞なんか個人的に好きです。
主役のオディール・オデット役の人、実年齢は分かりませんが、なんか老けて見えるなぁ・・あと衣装のカップサイズが合ってないのか、いつもだらんとしてるのが気になります。急遽ほかの人の衣装を借りたんでしょうか?
Youtube張っておきます。ちょっと長いですが、興味があれば見てみてください。最初に舞台挨拶がありますので1:30くらいから見ればいいと思います。
以下、ネタバレ満載ですからご注意ください。
ストーリーはパリ・オペラ座のヌレエフ版と似てます。最初はパクリじゃないの?って思ったくらいです。家庭教師が実はロットバルトという設定は同じです。
オープニングは葬儀のシーンからです。先王の葬儀でしょう。道化以外全員黒い服です。この辺はピーターライト版に似てますね。
1幕のパーティーシーンでは王子は女王から結婚を命じられながらも乗り気ではありません。大人たち(重臣?)が王子を取り囲み肩に手を置いてプレッシャーをかけるシーンがあります。道化が王子を慰めようと踊りますが、家庭教師がそれを跳ね除けます。このパティーシーンでは大人たちが少しですが踊るシーンもあって、ほかのバージョンに比べるとずいぶん存在感があるなぁと思っていたら、それは伏線でした。
湖のシーンに移る時も、いわゆる「情景」の音楽の場面にも大人たちが登場し、その後家庭教師がバリエーションを踊っていかにも何か魔法を仕掛けてる感じです。
その後は従来のストーリーに沿っていますが、肝心なのはラスト。
実はこの件は結婚を渋る王子を結婚させるために、家庭教師はもちろんほかの大人たちや王子の友人までもがグルになった壮大なトラップだったという落ちです。オデットは結局魔法は解けず去っていきます。そして王子は最後にオディールと結婚させられてフィナーレになります。めでたしめでたし・・・なのか?
なんか意表を突かれたエンディングでした。
もうひとつ特筆すべきは世界観って言うんでしょうか?ゴシックパンク風の衣装と舞台装置が印象的でした。特にオープニングは実物の舞台装置とテクスチャー・マッピング(かな?)を組み合わせた映像が独特の雰囲気でいいです。照明もあえて照明装置をむき出しにしてそれを舞台装飾の一部にしている点が印象的でした。
ステージのデザインだけ見ると一見コンテ風の感じもしますが、踊り自体は各国の踊りなどはやや斬新な感じはしたものの、全体的にはクラシックな感じで、伝統的な振り付けを残した部分もあります。また湖のシーンは衣装も従来の域を出ず、このあたりはもう少し冒険しても良かったんではないかと思います。ゴシック・パンクな白鳥とか見てみたかったです。
踊りはいろいろと見所があるように見えました。特に王子の1幕2場の最初のバリエーションとかロシアの踊りとかは印象的でした。群舞も良かったです。2幕2場の黒鳥白鳥入り混じっての群舞なんか個人的に好きです。
主役のオディール・オデット役の人、実年齢は分かりませんが、なんか老けて見えるなぁ・・あと衣装のカップサイズが合ってないのか、いつもだらんとしてるのが気になります。急遽ほかの人の衣装を借りたんでしょうか?
Youtube張っておきます。ちょっと長いですが、興味があれば見てみてください。最初に舞台挨拶がありますので1:30くらいから見ればいいと思います。