本日(1月9日)東京国際フォーラムに見に行ってきました。
感想としては、決して悪くはないんですがそれ以上ではなかったかな、というところです。ミハイロフスキーは技術的には一定のレベルをクリアしてて見ててもソツがないし、今日の主役もうまい人だと思うんですが、だからと言って「今日はいいバレエを見たなぁ・・感動した!!」って言うこともなかったです。理由は良く分かりませんが今日のはゴルスキー版とかいうものらしくて、白鳥が今の形になった頃の古い版みたいです。そのためか全体にあっさりした感じでした。もちろん踊り的には各幕ごとに見せ場があってそれは良かったんですが、たとえば最後のロットバルトを倒すシーンはストーリー的には山場だと思うんですが、意外とあっさりやられちゃうし、3幕のオディールが正体を明かして王子が動転するところもあっさりでした。あそこは会場中大騒ぎになるものだと思ってましたんで。
もうひとつ考えられる理由は席が近すぎたこと。国際フォーラムは初めてだったんで、距離感が分からないでチケットを買ったんですが、14列目でもかなり前のほうでした。ステージの床が目線の高さくらいです。これだとコール・ド・バレエの全体の形は非常に見づらいです。2階席とは言わないまでも、もう少し後ろで高めの位置から見たほうが良かったです。せっかくの群舞がごちゃごちゃの塊に見えてしまいました。
しかし良かった点もありました。バレエに直接は関係ないかもしれませんが、衣装デザインは秀逸でした。特に色彩のコントロールが絶妙です。
2幕と4幕は白のチュチュに決まってるので、見せ場は1幕と3幕のパーティーシーンですが、1幕では黄色とオレンジの同系色で背景も含めて統一し、場の暖かい雰囲気を作っています。そしてそこに一部の女性のベストと靴を彩度を押さえた水色(補色です)にしてアクセントにしています。これが効いてました。
更に3幕では白と黒の使い方が良かったです。王子、女王、家庭教師はモノクロのデザインです。しかし決して地味ではありません。王女の衣装など光物も入ってますが結構あでやかです。しかもちょっと大柄のプリントも入っていて現代的な匂いもします。他のゲストもそれぞれ彩度を抑えた色彩で、特にロットバルト軍団はこれもモノトーン。オディールは黒い衣装に一筋の赤いライン。決まってました!!
同じ白鳥でピーターライト版ではやはりモノトーンが中心ですが、あちらはダークファンタジー的な暗い雰囲気なのに対し、こちらは明るいモノトーンです。
そして他の全員がモノクロか暖色系の衣装の中、道化だけが淡いブルーの衣装で会場中を飛び回ります。これがまさに動くアクセント色になってました。こういう道化の使い方もあるんだなぁと、そこは感心しました。
プログラムによれば美術・衣装はS.ヴィルサラーゼさんとV.オクネさんという方らしいです。このふたりに拍手です。
追記
こちらでステージの様子を見ることができます。各衣装に注目です。







画像はすべてリンク先から引用
(C) RUSSIAN BROADWAY
感想としては、決して悪くはないんですがそれ以上ではなかったかな、というところです。ミハイロフスキーは技術的には一定のレベルをクリアしてて見ててもソツがないし、今日の主役もうまい人だと思うんですが、だからと言って「今日はいいバレエを見たなぁ・・感動した!!」って言うこともなかったです。理由は良く分かりませんが今日のはゴルスキー版とかいうものらしくて、白鳥が今の形になった頃の古い版みたいです。そのためか全体にあっさりした感じでした。もちろん踊り的には各幕ごとに見せ場があってそれは良かったんですが、たとえば最後のロットバルトを倒すシーンはストーリー的には山場だと思うんですが、意外とあっさりやられちゃうし、3幕のオディールが正体を明かして王子が動転するところもあっさりでした。あそこは会場中大騒ぎになるものだと思ってましたんで。
もうひとつ考えられる理由は席が近すぎたこと。国際フォーラムは初めてだったんで、距離感が分からないでチケットを買ったんですが、14列目でもかなり前のほうでした。ステージの床が目線の高さくらいです。これだとコール・ド・バレエの全体の形は非常に見づらいです。2階席とは言わないまでも、もう少し後ろで高めの位置から見たほうが良かったです。せっかくの群舞がごちゃごちゃの塊に見えてしまいました。
しかし良かった点もありました。バレエに直接は関係ないかもしれませんが、衣装デザインは秀逸でした。特に色彩のコントロールが絶妙です。
2幕と4幕は白のチュチュに決まってるので、見せ場は1幕と3幕のパーティーシーンですが、1幕では黄色とオレンジの同系色で背景も含めて統一し、場の暖かい雰囲気を作っています。そしてそこに一部の女性のベストと靴を彩度を押さえた水色(補色です)にしてアクセントにしています。これが効いてました。
更に3幕では白と黒の使い方が良かったです。王子、女王、家庭教師はモノクロのデザインです。しかし決して地味ではありません。王女の衣装など光物も入ってますが結構あでやかです。しかもちょっと大柄のプリントも入っていて現代的な匂いもします。他のゲストもそれぞれ彩度を抑えた色彩で、特にロットバルト軍団はこれもモノトーン。オディールは黒い衣装に一筋の赤いライン。決まってました!!
同じ白鳥でピーターライト版ではやはりモノトーンが中心ですが、あちらはダークファンタジー的な暗い雰囲気なのに対し、こちらは明るいモノトーンです。
そして他の全員がモノクロか暖色系の衣装の中、道化だけが淡いブルーの衣装で会場中を飛び回ります。これがまさに動くアクセント色になってました。こういう道化の使い方もあるんだなぁと、そこは感心しました。
プログラムによれば美術・衣装はS.ヴィルサラーゼさんとV.オクネさんという方らしいです。このふたりに拍手です。
追記
こちらでステージの様子を見ることができます。各衣装に注目です。







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(C) RUSSIAN BROADWAY