バレエのDVDを見ていると必ず気になるのがカメラワークです。皆さんそうだと思いますが、なんでそんなことになるのか考えてみました。
その前に具体的にどんなことがあったのか私なりに感じたところを書き出してみます。

1.主役がバリエーションを踊ってる最中に、特に演技をしているわけでもない脇役の顔のアップを挟み込む。当然主役の踊りは動きがカットされる。(怒!)

2.主役が体全体で美しいポーズを作っているときに、手の先のアップに切り替えてしまう。当然全体は見られない。(怒怒!!)

3.主役がピルエットしてる時にポアントシューズの先端のアップに切り替えてしまう。(唖然!!)

4.コール・ド・バレエの群舞の時に、正面から見れば一番効果的な配置で踊ってるのに、脇からのカメラアングルにしてしまう。(あんたバカ?)

ざっと思い出しただけでもこれくらいあります。皆さんももっと思い当るところがあるでしょう。


1.は論外ですが2.3.4.は多分映像ディレクターが自分なりに映像作品として何か主張したいという気持ちがあって、わざと凝った編集にしたんでしょう。しかし、見る方にしてみれば、お前のそんな主張はいいから踊りをちゃんと見せろよッ!ていうことになります。バレエのDVDに何を求めるかの差かもしれませんが、やはり作り手としてはもっと見る側の気持ちを考えて作ってほしいものです。
既に踊り手が表現しているものがあるわけで、観客はそれを忠実に伝えてほしいわけですから、映像の編集もその一点に絞ってプロらしさを見せるのが本筋ではないでしょうか?