Bプロ初日行ってきましたよ。
感想は11日にもう一回見るんで、そのあとで。
でも今日もすっごく良かったです。会場は最後ほぼ全員がスタンディングオベージョン。そしてステージと客席で手を振りあってお別れ。
こんな一体感は森高千里の最後に行ったコンサート以来だなぁ。

いろいろ新しい発見もあったし。
しかしよくこれだけ世界のビッグネームを集められるよね。それだけでもすごいわ。感心するとともに感謝です。

追記:

前にも書きましたがBプロ初日はマルセロ・ゴメスがまだ参加しない都合で、ディアーナ・ビシニョーワはマラーホフと組んで「オールドマン・アンド・ミー」の再演でした。結果的にこの演目を2回見たおかげで、前回はよく分からなかった部分が見えたような気がしました。といっても私の勝手な解釈ですが。
まず連想したのが「ヤマアラシのジレンマ」です。人間関係の距離感を表す心理学用語ですが、寒い冬に2匹のヤマアラシがお互いを温めようとして近づきすぎるとトゲでお互いを傷つけてしまい、かといって距離をあけると暖まらないので凍えてしまう、というやつです。
この演目も最初は生気のない男の気を引こうとちょっと娼婦っぽい女がちょっかいを出します。男が反応しないので女はもう一回同じ動きでトライ。今度は反応しました。その後倒れた女に息を吹き込もうとした男が逆に倒れてしまい、あわてて息を吹き込む女。ちょっと吹き込み過ぎたので栓を抜いたりして。
でもこの後お互いに息を吹き込みながらうまくバランスがとれたようです。
しかしここからです。二人で相互依存しないと生きていけないことが分かったのに、距離を縮めようとしても、ベンチの上と下でうまくいきません。暗転すると距離が離れていて、次の暗転ではベンチに並んで座っている、しかしなぜか背中合わせ。その後お互い距離を縮めようという気持ちはあっても、結局最後は反対方向に去っていく。
「ヤマアラシのジレンマ」は80~90年代に現代の人間関係を象徴的に表すキーワードとしてちょっとブームになったので、この作品も96年の初演だそうですから、マーネンの頭の中にはそんなこともあったのかもしれませんね。