本日(5月1日18:30)東京会館に見に行きました。
実をいうとシンデレラってあんまり好きな演目じゃないんですよ。音楽がネオクラシックていうのか知りませんが、ちょっと前衛的で、そのせいかバレエも現代風にアレンジされてたりするじゃないですか?マラーホフ版とかラトマンスキー版とか。しかもコミカルな演出になってるし。
私はバレエには崇高なまでの女性美を求めるタイプですのでコミカルな演技とかいらないんです。
特にラトマンスキー版のマリインスキーは「俺のコンダウーロワにあんな変な踊りさせやがって!」と、怒りすらこみあげてきます(笑)。それでも一生懸命踊ってるコンダウーロワが健気です。

今回のバーミンガム・バレエは割とオーソドックスな、ファンタジーに沿った演出なので見てみる気になりました。多少コミカルな部分もありましたが、そこはさておき、注目したのは四季の精の中の一人。4人の中で抜群にうまい人がいたのでオペラグラスで確認したら、なんと先日の白鳥でオデット・オディールを踊ってた人でした。ひぇ~~~!オデットに華がないとか言ってゴメンナサイ!!きっと僕の目が曇ってたんです。今回の夏の精ではたおやかで慈愛に満ちた感じが大変よく出てました。セリーヌ・ギッテンズという人らしいです。これからはギッちゃんと呼んでひいきにしたいと思います。
プログラムによるとこの人はまだソリストらしいですね。実力的にはファースト・ソリストでもいいと思うんですが。

王子役の人もなかなかダイナミックでした。まぁあれぐらい普通じゃないかという見方もあると思いますが、PDDでは相手を立てつつ自分もけっこう主張してましたし、それがいい具合に調和してましたよ。主役のシンデレラ役の人も良かったです。第一幕では母の形見の靴を履いて踊るシーンがあるので、それ以外はずっと裸足で踊ってました。マメができたりしないんだろうかと余計な心配をしましたが、プロなんだからマメなんかできないんでしょうね。

ちょっと残念だったのはバレエとは全く関係ないんですが、後ろの席の人の口臭がひどくて気になったのと、隣の女の人がまったく興味なさそうに見てて拍手もやる気なさそうな拍手だし、興味ないならお金払ってまで来なきゃいいのにと思いましたよ。こっちまで雰囲気が感染しそうでした。
まったく!!