普段、DVDを借りたりスカパーの専門チャンネルで映画をよく見るので、その感想とかもブログに書いていこうかと思います。

で、第一回目が「死刑台のエレベーター」です。
TSUTAYAの発掘良品で見つけて借りたんですが、率直に言ってウ~ンという感じでした。
多分当時はこれでよかったんだと思うんですが、今見ると最後のオチが納得いきません。観光客殺しの証拠は十分としても(これも状況証拠ですが)社長殺しの方は写真だけでは何の証拠にもならないじゃないですか。社長夫人とその愛人が不倫関係にあったことの証明にはなるかもしれませんが、社長が他殺かどうか、他殺だとしても誰が犯人か、この写真だけでは推論を促すだけで証拠能力はゼロです。
最近のアメリカのリーガル系ドラマはテレビドラマとは言えかなり作りこんでるものが多いので、そういうものを見慣れてしまった私としては物足りなさをぬぐいきれません。これでは当時のフランスとは言え起訴すらできないんじゃないでしょうか。

テンポもゆるいです。もっともこれは時代の差ですからしょうがないと思います。
社長夫人が街をさまようシーンは今だったらもっと圧縮されるでしょう。
今の映画の方がアップテンポすぎるのかもしれません。

しかしモノクロで当時の車やファッション、街並みなどドラマ以外の部分でくすぐられるところはあります。
タイムマシンがあればこの時代のパリに行ってみたいです。

本来なら画像を貼り付けたいところですが、最近厳しくなったようなのでリンク先で見てください。