今季のドラマで一番続きが待ち遠しかった「Tシャツが乾くまで」が、とても綺麗にまとまって終わりました。

毛色の変わった不倫(スレスレ)ドラマのふりしてミステリアスに始まって、結局は不倫とか、夫婦とか、家族とか、既存の人間関係の思い込みから自由にいようよというドラマだったようです。
最終回のタイトル回収や、花火大会、水族館などのアイテムの回収もお見事でした。



TVの話は前ふり。
今日見た映画がこちら。
「兄を持ち運べるサイズに」
評判が良かったので、ずっと見ようと思ってた映画です。

こんなとんでもない親族が居たら、死んでくれた方がせいせいするのではないか…と思わず考えそうなほど、ぐうたらで借金だらけで身勝手な兄なのです。
母親に依存して暮らしていたくせに、母親が末期ガンになると見ているのがつらいからと、見捨てて逃げ出す。葬式では大泣きしてみせたり、人の居ない所でタバコを吸いながらしれっとしている。葬式で香典分儲かっただろうから、自分にも取り分を寄越せと言う…。
とんでもない奴です。

その兄が息子を残して急死したので、遠方から後始末に行く妹と、別れた妻と娘。

でも話が進むに連れて、兄の知らない面も見えてくるし、良い思い出も甦る。ダメな人だけど悪い人ではなかったのか…も…?
折々に現れる兄の幻影はさすがにオダギリジョーがやってるだけあって、可笑しさがあって憎めない(…気もする)。笑いも誘う。
まあどんな人でも、最期はこうして穏やかな温かい気持ちで見送りたいものです。
私はやっぱりこんな兄はごめんだけど、映画はとても良かったです。

文筆家の妹は映画の始めの方で、
「先生にとって家族とは何ですか?」という質問に中々答えられないのですが、この顛末を本にして書いた言葉は「支えであって、呪縛ではない」でした。

妹の家族が駅に迎えに来て、母が父親に抱きついて泣き出すのを、足を怪我した父の後ろから息子二人が一生懸命支えている絵が家族の象徴みたいで良かった。

人には色んな面がある。
人との関係も簡単に、家族だから、夫婦だからと、名前通りには行かないもの。
決めつけたり、縛り合うのではなく、人間同士、緩く温かく支え合って行きたいものです。

…というテーマ(多分)の、TVドラマと映画でした。



TVドラマは、あと「告白」「大空港」「さよならノワール」がまだ終わってなくて、引き続き見てます。
うざったいキャラをいじらしく感じさせる北香那さんを見るのが楽しみ。