日用と書いて、ひようと読みます。
ついつい日月(日月)と見間違える方も。
日用はこの辺の町名でもあります。
祀られているのはイザナギ、イザナミの夫婦神。

「子供の頃は、夏、この橋の手すりで寝転がると石と苔の具合がちょうど良うて…」
贅沢な経験。

苔はしっかり貼り付いているのだと思っていたので、
「風が吹くと、剥がれて飛んで行きますよ」
そうなんだ!

凝った彫刻の扁額。

小さいけれど、大事にされてるんですね。

本当にお手入れが大変そう。

この土地の気候風土が、苔に良く合ってるそうです。

「私は狛犬マニアであちこちで見て歩くんですが…」
それでも、故郷のこの狛犬が一番のお気に入りだそう。

確かに、愛嬌がありますね。

ただあるものを守るだけではなく、年々苔の部分を広げていこうとされてるそうで…

「手入れのことや何か考えると、自分の首を絞めてるだけなんですけど」

頑張って下さいね。

樹齢300年の杉で建てられた家。
手前ので、250年くらいだそう。

日用杉は木目が真っ直ぐで細かくてブランド杉だったそうです。

「子供の頃はガスも無くて、風呂を沸かすのに、毎日落ち葉拾いをさせられるのが嫌で…」とまるで貧しかったかのように語られていましたが、この里の中に点在する家々はどれもとても立派で凝った造りです。
大きな蔵もありました。
林業で栄えた集落だったんですね。

家の中も見せて欲しいな〜と思うくらい。


と、思っていたら、古民家の中で休憩させて頂きました。

やはり、中も素晴らしいです。
入ってすぐに、広々とした座敷があり…

裏の苔庭を借景として切り取った床の間もありました。
素晴らしい。

茶菓でもてなして頂きました。

名産の大麦を使った香ばしいバウムと、少し固めの栗羊羹のような和菓子。
やはり地元の煎茶。

案内してくださった方は、建築に関わる仕事をされていて、専門的な視点からも、この集落や家々、苔の風景を残そうとしているようでした。

本当にぜひ残して欲しい。

苔の種類や生育の話もたくさん聞けて、充実した体験でした。
個人で行ったら、こんなにお話を聞けなかったと思うので、ここはツアーで本当に良かった。

ツアーですが、巡るのは1日2箇所という中々贅沢な企画だと思います。
今日はこれで終わって、ホテルへ。
ご飯が楽しみ。