評判が良いので、見に行きました。
長男も見たいと言うけど、近場は時間が合いません…。
今なら柏の葉のレイトショーに間に合うよ…と、勢い込んで電車に乗り、間に合った、チケット買った、映画が始まった…そして、この時点で…
はた、と気が付きました。
…最終何時だっけ?
帰りの電車は間に合うの?
時すでに遅し。スマホで確認することも出来ず…最悪泊まれば良いっか…と覚悟を決めて、映画に集中。
結果、余裕で間に合いました。
TXを舐め過ぎていましたわ。

映画は素晴らしかった。
ここ数年で一番心にしみました。
8年前の「スリー・ビルボード」以来かな。
それは、この人生観は私のもの、という感じが強くしたからです。
映画の出来の問題だけでは無いかもしれません。
映画は第三章から始まり、短い第二章を挟んで、第一章へと遡っていきます。
まず世界の終わりを予感させる第三章。
謎の「サンキュー、チャック」の広告の不気味さと迫りくる終末の不安、恐怖、虚しさ…
何となく結末の予想がついていたので、そのつもりで見ていました…
それでも…辛い、そして…分かる…きっと私も…。
第二章はチャックのお話。

打って変わって、明るくて、楽しい。
話題になっている5分間にも及ぶ、ドラム伴奏によるダンスシーン。
ストリートドラマーは、通りすがりのビジネスマンに何かを感じ、彼は予想に反して立ち止まる。初対面の失恋したばかりの女の子と始める躍動感溢れるダンス。
私も踊りたくなってしまう。
言葉に出来ない思いを抱えて、三人は別れていきます。
ただそれだけ、の第二章は本当に美しくて、ずっと心に残ると思います。
そして…チャックの生い立ちを語る第一章。
謎解き、タネ明かしのこの章にも、たくさんの仕掛けやファンタジックな演出があります。
スティーブン・キングらしい。
とても面白い。そして…
共感しました。
私も人生をこんな風に捉えている。
私も、チャックにありがとうを言いたい。
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この映画を見て、昔々読んだエッセイの一部を思い出しました。
ヨットで太平洋(?)を横断中の男が孤独と退屈に耐えかねて、何かを包んでいた新聞紙の切れ端を読み尽くす。その中のある記述から彼はその日付を特定し、その日に自分が何をしていたか(恋人と映画を見に行ったのだったか)を思い出す。
そして、彼は思う。あの日、自分は確かに幸せだったと。
何故かこの話がずっと私の記憶に引っかかっています。こんな小さな話も私を作っているんです。

