「舟を編む」が終わってしまいました。
原作も読んだし、映画も観てたけど、この新作は完璧でした。
面白い演出、心にくい伏線回収、心に残る台詞、愛すべきキャラ(ほぼ全員)。
じっくり見たい、何度でも見たいと思う一方で、疲れていても面倒でも気負わずに観られる気楽さもあって。
時代も上手く取り入れ、原作とは違うラストも納得でした。拍手です。
言葉の海が美しかったな。
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素敵な本を頂きました。
古い知り合いが、自分の作った本を送ってくれたのです。
本を作る?
内容だけではないんですよね。
構成、製本、装丁…もう、どんなに仕事があるのか知りませんけれど、それを一から学んで刊行した本なのですって。

著者のサイン入り。
贈呈印も嬉しい。
天気に関係したお仕事をされていた方が、自分の好きな平家物語を、天候や季節などの自然現象に注目して読みといた本です。
素敵なアプローチですね。

月、風、波…
軍記物であるはずの平家物語に、たくさんの自然事象や気候の言葉が溢れていることに今まで気がついていなかった…。

露のはかなさ、雷の容赦無さ、全てを飲み込む雪…
多くを語らずとも、それらが示すものを日本人は確かに受け止めます。

解説文だけでも美しいのですが、引用されている原文も久しぶりに読みました。
琵琶法師が語って伝えただけあって、水が流れていくような滑らかな言葉の流れにうっとりと身を任せてしまう。
そしてその流れの中には、ダイナミックな歴史のうねりや人間ドラマがあるのです。
素敵な本でした。
久しぶりに古典に触れる機会をくれてありがとう。
著者である知人も、私達と同年輩で、長年の勤めを終え、人生の実りの時間にいる人です。
今までの経験を活かしながら、新しいことに挑戦して、こうして形に出来るなんて。
手にした時間を、こんなに豊かに使われている。尊敬します。
