映画の話の前に。

NHKの「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」を見てます。


タイトルや概要から予想してたのと違って、ユーモアもあり元気も出るドラマです。それでいて過酷でリアル。


高校生の主人公(河合優実)は弟がダウン症で、数年前に父が亡くなっていて、母親(坂井真紀)が病で倒れて下半身不随になったところ。

不幸すぎるくらい不幸なのに、話が明るい。


ダウン症の弟はまるでそのことが、背が低いとか目が大きいみたいに普通に描かれています。

オムツをしなければならない母親の絶望はリアル。でもその絶望の仕方はとてもとても穏やか。

もうここに全部書きたいくらい名台詞や名シーンの嵐。どのキャラも全部愛おしい。


不幸な家族が苦難を乗り越える話では無いし、そもそも作者は「家族を描いたつもりも無い」と言ってます。だからこそこのタイトル。




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家の打ち合わせがちょくちょく入るので、娘の休み(そこに打ち合わせが入るので)は、何の予定も入れないようにしています。

でも今日は何も無い…チョクも暇そう。レイトショー付き合ってくれない?




スカーレットヨハンソンの「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」


予告ではピンと来なかったけど、映像が良さそうだったので。


私、アポロの着陸映像をリアタイで見ました。そうそう、途中で静止してしまいましたね。まだ小学生でしたが、夜中に起こされて見ましたよ。家族のこととか色々思い出しちゃったな…。

今回もロケットの発射シーンは迫力で、映画館で観た甲斐がありました。

人類の偉大な飛躍(それとともに無力さも)を感じました。

もう五十年も前なんですね。


全体に映像は美しく、衣装も色鮮やかで楽しい。テンポの良い会話や起伏のあるストーリー、明るいラブコメ(?)感。

久しぶりに(ホントはしょっちゅう観てるけど)正統派のアメリカ、ハリウッド映画を観た!という気がしました。

最初から最後まで退屈するところなく、面白かったです。


黒猫も良い感じ。


タイトルの名曲「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」がたっぷり聞けるのでは無いかと思っていたら、この使い方は無いわ〜。

タイトルエンドは絶対あの曲をゆっくり聴きながら見たかった。


スカーレットヨハンソンが時々、仲里依紗に見えるのは、私だけ?

駐車場には大きな満月。
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンを聴きながら帰りましょう。




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ネットで高評価だったので気になったのが…

SixTONESの京本大我主演の恋愛もの。

映像…と言うか、シチュエーションと言うか、背景の古い校舎やカフェが素敵で。(今は何を見ても、インテリアに目がいってしまいます。)

焦茶の床にブルーグレーとクリームのアンティークな色合わせは、私が新居のリビングに入れたい色合い。…無理そうですけど。

オリーブグリーンの落ち着いたカフェも。

恋愛映画はさほど好まないのですが、二人の接近がピアノの連弾で描かれているので、美しい音楽も楽しめて、とても綺麗な可愛い映画です。
「ええい、ピアノでいちゃいちゃしやがって」チョクったら、品が無いよ。

幽霊モノか、難病モノか、タイム何とかモノか…などと予想しながら見ていましたが…あ、それなのね。
そんなふうに答えを当てに行くようなスレた大人じゃなく、若い時に見たら印象に残ると思うので、悪くないです。
ちょっとテンポが遅いかな。

「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」と同じく、エンディングの音楽が不満。
ショパンでも良いし…。
作るなら作るで、「四月になれば君は」の「満ちていく」くらい良い曲で余韻に浸らせてくれ。
それまで丁寧なのに、ラストシーンも適当感ありました。何かもう一つアイデア欲しいかなあ。

古川琴音とか趣里とか、猫っぽい女の人と仲良くなるのは、野良猫を懐かせるみたいに(失礼?)楽しそう。






「朽ちないサクラ」と「九十歳、何が目出度い」は配信待ちかな。

今月は5本、十分見ました。