ランチはイーアスの炙り牛たん万
私は、初めて。

実は牛たんが苦手。

なので、ステーキ膳です。

チョクは牛たん重と蕎麦膳。


この後、ちょっと別用があり、数時間後に戻って来ました。
人が少ない…。

フルーツソーダが美味しそうで。
最近パッションフルーツ入が増えてきましたね。

ポテトにポップコーンに…もうお腹空いたのね。

この日、観に来たのは「碁盤斬り」
私もチョクも、時代劇が結構好きです。
この文字、美しい…。

貸し切りかな…と思ったら、開始直前に一人。

全体に丁寧な印象でした。
映像はもちろん、季節感を丁寧に描いたり、ストーリーや心理猫写も気を使ってる感じです。


以下はネタバレです。


お話の元ネタは落語の人情噺ですが、かなり膨らませてあります。
膨らませて良くなってるけど、膨らませきれなかったか、逆にそのために気になったところもありました。

元ネタの部分は、謹厳実直な武士(浪人中)が囲碁仲間の商人が紛失した大金の窃盗犯と番頭に疑われる。で、娘を吉原に売って金を作って渡し、その代わり、濡れ衣が明らかになれば主人共々斬る!と宣言する。そして濡れ衣は晴れるのですが…という話。
私は知ってたけど、チョクには言わないで置きました。

元々引っかかる話で、どうして疑われたからとて、お金を作る必要があるの?疑いが晴れるどころか、やっぱり…と思われるだけでしょ…と考えるのは、私だけでは無いですよね。
ま、元の話がそうだし、話のキモはそこでは無いからスルーします。昔の話はどうしてそうなるのか…と思うことが良くありますけど、昔はそうだった…または、昔はそういう話を面白がった…ということで、そのまま受け取るようにしています。

膨らませた部分は大きくは、浪人した理由があって、それに絡んだ敵討ちがあって、それに伴う主人公の心情変化があって…というところ。
他にも原作に無い重要なキャラが加えられていたり…してます。

小さな不満はいくつかあるけど、一番チョクと一致したのが亡くなった奥さんのアップ………その顔、違うでしょ!
自殺寸前の絶望的な表情とはいえ、違うでしょ!というもの。演じた方には申し訳ないけど。
娘が吉原を出ると決まった時の、他の女郎たちの笑顔も変。そのちょっと前の女将の軽さも…もう少し…う〜ん。敵討ちも相手が悪辣だったから斬り合いになったけど、そうでなければ?

吉原に行った娘には期限があるんだけど、そもそも敵を討ったとして、お金は入らないから娘は身売り確定な訳で…期限を設けた意味が分からん。…などなど。

キャストは素晴らしいです。

草彅剛は声が軽いのと、台詞と台詞の間の演技が(私には)微妙なのですが、とにかく存在感が希有。良い表情をするし…。顔が良い(美形という意味では無く)んだなあ。
殺陣も動きを見せるというものではなかったようですが、スピードと迫力があり、運動神経の良い人は違うわ。

清原果耶は満点。確実な演技で安心感。

小泉今日子は悪女顔が良い感じ。
他の役者も皆良かったです。
斎藤工は良かったけど、ちょっと可愛く見えすぎる時もありましたね。


膨らませて良くなった所は、敵役にもそれなりの言い分があったり、ケチな商人が主人公の実直さに触れて仏のようになったり…という、人間の二面性を描こうとしているところ。女将もそうですね。鬼と仏。
それは主人公にも当てはまり、落語とは違って、彼は自分の生き方を見直していきます。(でもお金の作り方は何だかな〜。彼のポリシーに合わない。)



質の良い映画という感じがしました。
没入は出来なかった。

時代劇はもっともっと格好良いのが出来ると思うので、まだまだ見ていきたい。