深夜、熊さんが帰ってくるなり
「フー助、背中の毛が焦げてるぞ!」

黄色くマーカーで塗られた辺りの毛先が、焦げ茶色になってる!と…。

そんなにストーブの前にいたっけ?

熊さんがブラッシングしてやると…
「う、うおお〜!!!」

どうした?!

「こ、これ!虫?!」

ブラシに、びっしりと茶色い点々が…。
居合わせた3人(私、チョク、長男)は顔を見合わせます。
「あ〜、それ…」
「フー助にも付いてたんだ……。」

      *

遡ること、3時間前。

その日はバレンタインデー。
チョクは余ったホイップスプレーを使い…
リビングのテーブルで、ミルクレープを作っていました。

「あれ、もう無いよ?
中身も無いけど、ガスも抜けてるみたい?もう少しなんだけどな〜。」
「あ、俺、開けてやるよ。」


…開ける?
…スプレーを?


……プシャー!!!

圧縮からの解放。部屋中に撒かれた、茶色のピンドット。
中身はほとんど残ってないので、大した量ではありません…が。
ものすごい勢いで散らばった茶色の点々はソファに置かれた衣類やエンボス加工の壁紙はもちろん、棚の奥深くまで入り込み写真や書類の上にも、容赦なく地味な模様を描いていたのでした。

3人がかりで洗剤を染み込ませたティッシュで掃除をし、ソファカバーや衣類など洗えるものは全て洗い(夜なのに洗濯機を3回回しました)、諦めて捨てるものもあり…

もうね、その時、全員が最近悩んでいた住宅問題について、心が一つになった気がします。

「新しい家に、引っ越したい」


      *


そしてようやく落ち着いた頃、帰ってきた熊さんがフー助の汚れに気がついたのでした。


       *


「この状況、デジャブじゃない?」
壁紙の汚れを落としながら、チョクが言ってました。
「ほら…お汁粉!」
それは漫画「動物のお医者さん」の漆原教授のお汁粉缶爆発事件。
「ああ…」
皆、納得しながらも……掃除に励みました。


数日立ちましたが、今だに茶色の点を思いがけない所に発見します。


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今年のバレンタインチョコレートの話も。

友チョコとして渡された物の幾つかは、その場で頂いてしまい写真もありません。ごめんなさい。


変わったものとしては
長男が貰ったもの。

青いチョコレート。

中は、フロランタンをチョコレートで包んだような味で、とっても美味しかったです。

今年の大ヒットチョコレート。


これも美味しかった。
夫が貰ったロイズのラムレーズン。
レーズンたっぷり〜。


この2つは私がお返し考えなくちゃ。
(主に食べた人なので)

ご馳走様でした。

やっぱりチョコは食べるもの。