久しぶりに映画を観ました。
「ヴィンセントが教えてくれたこと」
この邦題はいけてません。
原題の「St. Vincent(聖ヴィンセント)」の
方が合ってます。
下品で飲んだくれでどうしようもない
老人が、隣家の男の子の面倒を見る
ことになって・・・という、よくあるような
ハートウォーミングストーリー。
この老人は子供を連れて
競馬はするわ、バーには行くわ、
喧嘩は教えるわ、
売春婦は連れ込むわ、
子供のお金まで使い込むわ・・・な、
とんでもないダメな人。
でもそれをビル・マーレイが演じて
とても魅力的です。
彼のやるとんでもないことが
全部、自然に思えてしまう。
役者の魅力って凄いなあ。
主人公だけではなく、
男の子、その母親、妊娠中の売春婦・・・
皆、良い演技で魅力的。
ヴィンセントの奥さん、認知症の役ですが
ものすごい美人でびっくり。
徐々に理解しあう展開は型通り
かもしれないけれど、
テンポの良い自然な流れや
ユーモアで、少しも退屈しません。
意外な展開や変化で感動させるような
あざといことはせず、
終始自然で居心地の良いお話に
なっているので、好感がもてます。
そうそう。
人って、そんなものよね、という感じ。
良いところも悪いところもあって
それなりに歴史もあって・・・。
嫌な思いや困りごともあるけど
それも悪い方に行くとは限らない。
ラストもいろいろな事情の人が集まって
家族のように暖かく食卓を囲むだけ。
嫌なところのない、気持ちの良い小品でした。