みなさん、はじめまして。
講師の松本です。

さて、季節は秋となり10月が始まりました。あっという間に夏休みは過ぎ去り少し肌寒くなってきましたね。夏といえばみなさんは色々なことを連想されると思いますが、僕は高校野球が印象的です。今年の高校野球も均衡した試合が多くありましたね。そんな高校野球のお話を一つ今日はみなさんにお伝えしたいと思います。

このお話は高校の時の先生に聞いた話です。(多少うろ覚えな箇所があります)昭和59年頃、甲子園を沸かせたある高校がありました。名前は金足農業高校。秋田県の高校です。聞いたこともないですね。知名度の通り戦力的には出場校の中では下の方だったでしょう。まず、代表するピッチャーがいなかった。強打者もいなかった。それにくじ運もなかった。1回戦の相手は広島商業高校。当時は名門校でした。誰もが負けを確信していましたが、彼らは違いました。もちろんピッチャーがいないので選手全員がピッチャーです。マウンドから投げられる球は思いのほか遅すぎて、相手高校はタイミングがとれず苦戦しました。誰か1人が打たれると次のピッチャー。打たれると次。また次と金足農業はみんながピッチャーなので限りがありません。肝心の背番号1番はどこにいるのかと申しますと、ベンチで座ってるんですね、いやあんたが投げろと思いますが。打線はどうなんだと言いますと、もちろん誰も打てないので全員がバントの構え。相手ピッチャーは打者がバントの構えをするとダッシュする必要があります。しかし、いざ投げるとバントしませんよとバットを引く。相手ピッチャーは1回に約30球要した時も。試合は均衡したまま6回。まだまだ広島商業優勢かと思われましたが、広島商業のピッチャーがかなり疲れている。これが金足農業の狙いだったんです。毎回ダッシュを重ねたピッチャーはしんどさのあまり制球が乱れました。金足農業打線はバッティング練習などしても意味がないのでバント練習のみ。その結果バントの腕前は一流。一気に四球とバントで攻めこみなんと1回戦を突破します。

その勢いは2回戦になっても衰えず、3回戦4回戦、準々決勝とコマを進めます。この辺りから一気に注目され新聞では稲刈り打線や田植えで鍛えた下半身などと取り上げられます。農業高校とはいってもダサいですね。そして、注目の準決勝の相手はなんとPL学園。強豪PL学園を目の前にさすがに彼らも怯むと思われましたがするべきことは変わりません。しっかりとバントを決め、遅くてもストライクゾーンに投げ込む。その結果、なんと5回終わってスコアは1対1。みな唖然です。そして鬼門の6回。PLのピッチャーといえど毎回ダッシュでヘトヘト。そこにつけ込むのが稲刈り打線。ポテンヒットで1点をもぎ取りなんとリード。観客は驚きです。PLにも焦りが見られました。しかし、リード出来たのはそこまで。実力通りその後8回裏に逆転2ランを放ちPLの逆転勝ちで試合は終了しました。試合後のインタビューで金足農業の監督は訛りながらこう答えました。「私たちはアグレッシブに戦ってきました。予定より1日早く去ることになりましたが、また出場したいです」と。二度とその姿を見ることはありませんでした…

長くなりましたが、何を言いたいかと申しますと、最初から大きなことをする必要はないのです。小さなことから、具体的には基礎を徹底すると強敵とも戦えるのです。みなを驚かせることも出来るのです。ですので、これからも基礎を徹底して勉強に励んでいただきたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。