気になったニュースなのでスクラップ!




◇電線大手3社、今後の収益動向に格差も


電線大手3社の今後の収益動向は事業構造の違いでばらつきが生じそうだ。

古河電気工業の2007年3月期は金属・軽金属の好調が営業増益をけん引する

見通し。

一方で住友電気工業は自動車部品、フジクラは電子電装とこれまで好調だった

部門が減益となる。

各社は目先、いずれも光ファイバーを軸とした情報通信部門が収益押し上げ

要因だが、同部門が需要後退に転じた際の抵抗力には格差がある。
古河電が9日発表した06年9月中間期の連結決算は営業利益が前年同期比57%

増の238億円だった。

国内外で光ファイバーの需要が伸び、情報通信部門の営業利益が前年同期比6倍

になったのが主因だ。
また00年以降のIT(情報技術)バブル崩壊による業績悪化に対応、情報通信、

産業機材、金属、軽金属、エレクトロニクスの5部門のバランスを重視する経営に

移行した成果も見える。

5分野のうち、今期は携帯電話などの電子製品に使う電解銅はくや液化天然ガス

(LNG)タンクなどに用いるアルミ圧延などを中心に金属と軽金属部門が好調。

両部門合計の営業利益は通期で前期比29%増の227億円に拡大するもよう。
最大手の住友電気工業は9月中間期の連結経常利益が6%増の541億円。

古河電に比べ増益率が低いのは、前期に営業利益の半分を稼いだ自動車部品部

門が26%減となったためだ。

ただ当面は原料銅の価格高騰と先行投資が背景にあり、「一段の銅価高がなけれ

ば、来期は増益基調に戻りそう」

(UBS証券の山口敦アナリスト)との見方もある。
気掛かりなのはフジクラ。

情報通信部門の回復で9月中間期の経常利益が44%増の202億円と好調だったが

前期に営業利益の6割を稼いだ電子電装が12%減と急ブレーキ。

主力製品のフレキシブルプリント配線基板(FPC)が価格下落で低迷する。

下期の電子電装の利益は135億円から103億円に下方修正した。
国内外の通信大手は光ファイバーの事業拡大を急いでおり、需要は増加傾向が続

く見通し。

だが日本電線工業会(東京・中央)によると2010年度までの年平均の需要伸び率は

2%強にとどまる。

光ファイバーが好調なうちに、収益部門を広げる必要性が高まっている。