日経読んでたらこんな記事が…
最近はいろんな所で個人投資家って騒がれだして来てますね。
昔は蚊帳の外だったのに…
株式市場で地殻変動が起こっている。リスクマネーの出し手として
外国人に加えて個人投資家の存在感は増す一方。インターネットの
普及により株式売買や情報の面で、機関投資家に見劣りしない環境
が整ったためだ。株の流動性の高まりは新たな資金を呼び込み、
市場の活性化を促す。2カ月で1億円 東京・中央区で会社を経営す
る増田利雄さん(仮名、44)は八、九月の売買注文件数が千回を超
えた。気になる銘柄を日々、自分で作ったプログラムに設定すると売
り買いのサインが発動。それに従いネットを通じて取引する。二カ月
間のもうけは一億円に及ぶ。慶応義塾大学生の梅田裕真さん(22)
は投資経験四年余り。今は授業の合間に携帯電話で注文を出す。
一日に取引が三十回を超えたこともある。ネットや携帯の普及に加え、
売買委託手数料の自由化も個人の参入を促した。住友金属工業株を
七日の終値四百四円で千株買うと、一九九九年十月の自由化前は
十円以上上がらないと値上がり益を享受できなかったが、今は税金
を考慮しないと一円の上昇でサヤを抜ける。手数料が十分の一になっ
たのが効いている。九月九日、東京証券取引所第一部の全上場銘柄
におよそ一年ぶりで値が付いた。大型株、小型株問わず個人マネーが
隅々まで流れ込んだためだ。東証一部の個人の売買代金は一―九月
で百四十六兆円に達し、昨年実績をすでに上回った。
年間では過去にピークだった八九年の百五十六兆円を抜くのは間違い
ない。中小型株の売買が厚みを増すことで、まとまった金額で運用す
る外国人やヘッジファンドの呼び水になる。東証二部・マザーズの外国
人の売買代金シェアは今年九月までで一〇・四%と二年前より〇・八
ポイント上がった。ネットの普及は、バラバラだった個人を一大勢力に
束ねる力も持つ。個人投資家が仮想取引で運用成績を競うウェブサイ
ト、全日本株式投資選手権。野村アセットマネジメントで運用をしていた
伊藤道臣さん(46)が退職後「本物の株名人を発掘したい」と
二〇〇一年に立ち上げた。参加者は毎週一銘柄を選ぶ。ネット上に公
表され、利益率で順位が決まる。潜む危うさ株安が進んだ〇二年、
年間四・六倍という運用成績で優勝したのが、J―Coffeeと呼ばれる、
電子部品関連企業に勤める会社員(52)。その手法は機関投資家の
運用のひずみを利用する。ある銘柄が株価指数に採用されたり増資が
実施されると、機関投資家は機械的に買い増す。運用するファンドと
指数との連動を保つためだ。この規則性に目をつけ、先回り買いする
手法だ。
〇三年秋、新規上場した東急建設が人気になったのもこの手法に基づ
き選手権の出場者がこぞって東急建設を取り上げ、一般の個人投資家
が実際に買いを入れたためだ。だが、株価は三・五倍になった後、
急落した。自分が美しいと思う人ではなく、他の人が美しいと思う人に
投票するのがミソ。美人投票といわれる経済学者ケインズの投資理論
だ。情報が瞬時に多くの人に伝わるインターネットではこの理論が独り
歩きし、皆が同じ投資行動をする結果、相場が一方向にぶれやすくなる
危うさもはらむ。
川北英隆・同志社大学教授は「個人の参加は好ましいが、投機だけで
は不十分。団塊世代の退職金など中長期マネーも流入することが健全
な市場拡大には不可欠」と話す。