ドロップアウト
教育学部国語科から、一人が辞めてしまった。どうしてだろう?
真面目な子で、楽しい子だった。同じ北陸出身ということで、話もよくした。新歓コンパで飲み過ぎてダウンした私に「大丈夫?」といって世話をしてくれたのも、あの子だった。冬休み前にも、全くそんな素振りはなかったのに。
冬休み明けから、彼女は大学に来なくなった。
たった二十六人しかいない国語科なのだ。寂しいではないか。辞めるなら辞めるで、一言あってもいいではないか。何も言いたくないという気持ちは分かるけれど、あまりに急過ぎやしないだろうか。
辞めたということを聞いて、何故かぼんやりして、講義を受ける気もなくなったので、ポッキーを食べながら小説を読んでいた。でも、ポッキーは減っても小説は一向に頭に入ってこなかった。
真面目な子で、楽しい子だった。同じ北陸出身ということで、話もよくした。新歓コンパで飲み過ぎてダウンした私に「大丈夫?」といって世話をしてくれたのも、あの子だった。冬休み前にも、全くそんな素振りはなかったのに。
冬休み明けから、彼女は大学に来なくなった。
たった二十六人しかいない国語科なのだ。寂しいではないか。辞めるなら辞めるで、一言あってもいいではないか。何も言いたくないという気持ちは分かるけれど、あまりに急過ぎやしないだろうか。
辞めたということを聞いて、何故かぼんやりして、講義を受ける気もなくなったので、ポッキーを食べながら小説を読んでいた。でも、ポッキーは減っても小説は一向に頭に入ってこなかった。