秩父蒸留所の有名な銘柄
秩父蒸留所で作られるウイスキーのうち、特に有名とされる銘柄は以下のようなものが挙げられます。
トランプカードシリーズ
トランプカードシリーズ
(引用:JIJI.COM)
秩父蒸留所のイチローズモルトの代名詞とも言われるほど人気が高く需要が高くなっているのがこちらのトランプカードシリーズです。
トランプカードシリーズには、1~13までの数字で
ハート
ダイヤ
スペード
クローバー
の計52種類ものボトルが存在します。
また、2005年にはトランプには欠かせない“ジョーカー”のカードのラベルも二種類追加され、現在は54種類ものボトルが存在します。
ウイスキー原酒として使われるものはイチローズモルトの原酒ですが、熟成に使われる樽にはこだわりがあります。
トランプカードシリーズはシェリー樽やオーク樽、ミズナラ樽などさまざまな種類の樽が使用されています。
それは、トランプカードのイメージによって味わいや色味を変えたいという秩父蒸留所のこだわりからくるものなのです。
たとえば、ハートやダイヤのようにトランプでも赤色が印象的なカードにはシェリー樽やワイン樽で熟成させたウイスキーを。
キングやクイーンなどのようにトランプでも強いとされるカードやエースのように特別な存在になることが多いカードには味わいに力強さをつけるための工夫などをしています。
イチローズ・モルト 秩父ザ・ファースト
イチローズ・モルト 秩父ザ・ファースト
(引用:Amazon)
秩父蒸留所のイチローズモルトを語るにあたって、欠かすことができない銘柄がこちらのイチローズ・モルト 秩父ザ・ファーストです。
2008年に蒸留所としての活動を始めた秩父蒸留所の最初の一品です。
そんな記念すべき第一弾シングルモルトウイスキーボトルは、3年の熟成を経て販売に至りました。
味わいはクリーミーで濃厚、かつレモンなどの柑橘系のフルーティな味わいが特徴的です。
柑橘系のフルーツの香りとバニラのような優しくて甘い香りが印象的で、まるで目の前にスイーツがあるかのような香りが立ちこめます。
美しく輝く琥珀色は、バーボン樽で熟成したウイスキーのみをバッティングした結果の色味になっています。
自然の味わいにこだわって作られたイチローズ・モルト 秩父ザ・ファーストは、甘さが強いながらに人工甘味料などは一切使っていません。
人工物を使用しないことも秩父蒸留所の大きなこだわりと言えますね。
イチローズ・モルト ダブルディスティラリーズ
イチローズ・モルト ダブルディスティラリーズ
(引用:Amazon)
イチローズモルトの中で、トランプカード以外にラベルとして印象が強いのがこちらのウイスキーではないでしょうか?
可愛らしい葉っぱの絵柄があしらわれており、女性の目も引くようなウイスキーです。
こちらはワールドウイスキーアワードにて2009年にベストジャパニーズ・ブレンデッドモルトとして世界に認められたお酒です。
2008年に創業を開始した秩父蒸留所が、創業当時から作っていたモルト原酒だけを使用してボトリングした品になります。
混じり気のないピュアモルトの味わいが特徴的です。
ゴールドに輝くウイスキー原酒はピュアモルトならではの色合いで、香りはハチミツのように華やかで芳醇な香りがします。
一方の味わいは割と刺激的で、ジンジャーのようなスパイシーさとコショウのような辛味が感じられます。
口に含むとスパイシーさの後にウッディなミズナラ樽ならではの甘みが追ってきて、フィニッシュにはブラックチョコレートのようなほろ苦さが感じられるバラエティ豊かな味わいのウイスキーです。
一般的にはクセがあると言われることが多いイチローズ・モルト ダブルディスティラリーズは、ハイボールなどにして飲むと飲みやすいですね。
まとめ
以上が、秩父蒸留所の歴史とこだわり、そして代表的なブランドであるイチローズモルトの商品の詳細についてでした。
秩父蒸留所は羽生蒸留所、そして東亜酒造の時代から受け継がれていた文化だったのですね。
今でこそ、秩父蒸留所のイチローズモルトという印象が強いですが、イチローズモルトの大元は東亜酒造にあったのです。
そして、祖父の代から続くウイスキーづくりの信念とこだわりを大切にしてきた当主がいたからこそ、現代に至るまで私たちは美味しいイチローズモルトのウイスキーを飲むことができているのです。
スコットランドで直接、ウイスキーの製造方法を学びその文化を日本で生かしてきた秩父蒸留所の信念は、私たちもしっかりと理解した上でウイスキーを飲み、そして蒸留所の職人たちの苦労や労力までしっかりと感じた上で一口一口を味わいたいものですね。
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