秩父蒸留所で作られる主な銘柄は?

秩父蒸留所 ウイスキー

(引用:NHK WORLD-JAPAN On Demand)

秩父蒸留所では、主なウイスキーのブランドとしてイチローズモルトのウイスキーを生産しています。

 

このイチローズモルトという名前は、イチローズモルトの生みの親であり羽生蒸留所の創設者でもある肥土伊知郎氏の名前に由来するものです。

 

イチローズモルトのウイスキーには、主に以下のような銘柄が存在します。

 

イチローズモルト モルト&グレーン ホワイトラベル

ダブルディスティラリーズ

カードシリーズ

モルト&グレーン プレミアムブラックラベル

Chichibu the First

23年

ミズナラウッドリザーブ

イチローズチョイス シングルグレーン川崎

中でもコレクターから絶大な人気を誇っているイチローズモルトのカードシリーズ。

 

これは、トランプの絵柄がラベルに描かれており全てを集めたくなるようなデザインのシリーズです。

 

また、トランプにはハートやスペードなどの絵柄と数字が使われていますが、それぞれの絵柄の特徴を存分に生かした味わいが採用されています。

 

トランプカードシリーズにはシェリーカスクやオーク樽など、熟成の樽によって色合いが異なるウイスキーが採用されています。

 

また、

 

カードとして強い印象があるキングやクイーンなどの銘柄のウイスキーの味わいは、力強くてスモーキーさが強い

一桁の数字のカードは、爽やかさや口当たりの良さが印象的な原酒が使われている

などとこだわって作られています。

 

トランプカードシリーズを含め、イチローズモルトだけでも100種類は優に超えるほどの銘柄が存在します。

 

また、イチローズモルトのウイスキーの中で印象的な銘柄はトランプカードシリーズ意外にも存在します。

 

それは、“リザーブ”のシリーズです。

 

こちらはその名の通り“リザーブ”つまり、それぞれの樽の中で味わいが完璧で一番美味しいと職人が評価をするまで期間を問わずに待っていた原酒になります。

 

リザーブシリーズには、

 

ミズナラ樽

ワインウッド

ブランデーウッド

などの樽が使われており、それぞれに個性的な味わいが感じられます。

 

通常、ブランデーウッドはウイスキーの熟成に使用をすると味が混ざり、そしてブランデーの味わいの方が優ってしまうことが多いためあまり頻繁には使用されない樽になります。

 

しかし、このリザーブシリーズのウイスキー原酒はイチローズモルトの中でも味わいがしっかりとしており強い個性と甘みを兼ね備えた味わいになっています。

 

そのため、同じく個性の強いブランデーウッドの熟成樽を使用して寝かせることで、個性同士がぶつかり合い、そして融合することができるのです。

 

さらにリザーブシリーズでは、ブランデーをはじめとする他の種類のお酒の良いところだけをしっかりとウイスキーの味わいに含むことができるのです。

 

味わいが足りない部分を補い、ウイスキーとしての風味を逃したくない部分はしっかりと守り抜いているのがリザーブシリーズの良いところです。

 

イチローズモルトと言われるとトランプカードシリーズが印象的な方も多いかと思います。

 

また、ラベルに葉っぱの絵柄が描かれているボトルを見たことがある方もいらっしゃるかと思います。

 

これが、イチローズモルトのリザーブのシリーズになります。

 

数種類から数十種類ものウイスキー原酒をバッティングさせて作り上げているため、味の調整が非常に難しいです。

 

これについては、イチローズモルト専門のブレンダーが細かく味見をした上でベースとなる原酒を決めます。

 

その上で、どのような仕上がりの味わいになるかを見定めた上で必要な原酒を少しずつバッティングしていくのです。

 

秩父蒸留所のウイスキー原酒に限らず、ウイスキーには味わいに個性があります。

 

クセが強くて飲みにくいものもあれば、甘口でフルーティ感が強いものもあります。

 

しかし、ただただ飲みやすい銘柄を多用してバッティングしたからといって旨味が増すとは限りません。

 

ウイスキー本来のクセの強さとスモーキーさなどが組み込まれるからこそ、ウイスキーにも深みもコクが生まれてくるのです。

 

ものにもよりますが、甘味だけが強いウイスキー原酒ばかりをバッティングしていくとワインやリキュールに近い味わいに完成するものもあります。

 

しかし、やはりそれはウイスキーらしさとは言えません。

 

あくまでもウイスキーらしい風味と印象を作り上げるからこそ、イチローズモルトは格が高くて品質が良いジャパニーズウイスキーとして評価を受けているのです。

 

イチローズモルトの価値や需要は?

電卓と数字

イチローズモルトのウイスキーの品質が高いことは、これまでの説明で十分理解できたでしょう。

 

創設者の揺るがない信念とこだわり、そしてそれを守り抜こうとする現代の経営者や職人、ブレンダーたちがいるからこそ秩父蒸留所のウイスキーの品質は高いままに保たれているのです。

 

さて、そんな秩父蒸留所が生み出す代表的なウイスキーブランドであるイチローズモルトは世間からは需要があるのでしょうか?

 

これは言わずもがなですが、イチローズモルトの需要はかなり高いです。

 

通販サイトなどを見てみれば一目瞭然ですが、イチローズモルトのヴィンテージウイスキーというのはほとんど通販サイトでも入手が難しいお酒として知られています。

 

たとえ在庫があったとしても、銘柄によってはその価格は数百万円単位…

 

当たり前ですが供給に対する需要が高ければ高いほど、価格は高騰していきますし希少価値も高くなっていきます。

 

イチローズモルトは現在、まさにその状況下にあります。

 

これまで、数々の賞を受賞してきたからこそ世界的にも注目をされるようになり日本国内だけではなく海外のジャパニーズウイスキーファンからも声援を送られるほどのブランドになりました。

 

そのため、必然的にイチローズモルトの価値も高くなっていきます。

 

主に、前項で紹介したような銘柄は取引価格も高くなりますし、やはり大人気のトランプカードシリーズはコレクションとしての価値が非常に高いです。

 

海外には全てのカードラベルのボトルを集めようと、『いくらお金を出してもいいから売ってくれ』と切望している方もいると言います。

 

トランプカードシリーズはその見た目の可愛さもさることながら、カードのボトルのひとつひとつが限定生産になっているのです。

 

そしてその本数も統一されておらず、作り上げられた原酒の量でボトルの数が調整されていました。

 

そのため、生産量が割と多い銘柄もあれば極端に本数が少なく希少価値が高い銘柄もあります。

 

これはトランプの絵柄には関係ないものもあります。

 

一般的に、なんとなくエースやキング、クイーンなどの絵柄はお酒としての価値も高い印象があります。

 

もちろん、これらの絵柄はたしかに人気も高いため価値も高くなります。

 

ですが、“7”などのラッキーナンバーも人気が高いですし生産量が少なければ特別ではない数字でも価格は高値になります。

 

もしもイチローズモルトのトランプカードシリーズを所有している方がいましたら大切に保管をしておくことをオススメします。

 

また、買取依頼をしたい場合には数本をセットにするとより高値で買取されやすいです。

 

これは、イチローズモルトのリザーブシリーズにも言えることですが、同じ銘柄、同じラベルのお酒をまとめて売るとプラス料金で買取をしてもらえる傾向があります。

 

もろちん一本ずつでも高値で買取をしてもらえるブランドではありますが、セットにできるのであればしてしまった方が賢明でしょう。

 

また、同じ銘柄ではなくてもブランドとしてイチローズモルトのウイスキーがたくさんあるという場合には、まとめて売ってしまった方が良いですね。

 

販売した当初は購入時に7,000円前後で買うことができた銘柄もあるかと思います。

 

そのような銘柄は基本的に、そんなに高級品ではないのだろうと思ってしまいがちですよね。

 

しかし、よほどのことがない限りは限定生産だったとしても初回の売り出しの料金はそれほど跳ね上がることはなく、むしろ一般的なウイスキーと同額ほどの価格で販売してくれます。

 

そうなると購入者とすれば7,000円程度のウイスキーという認識になります。

 

ですが、それが数年、もしくはたったの数ヶ月でも販売価格が大きく変わることはウイスキー市場では珍しくありません。

 

見ての通り水物の商品ですので、昨日安かった品が今日には価格が数十倍になっているということは珍しくはないのです。

 

基本的にイチローズモルトのウイスキーでしたらかなりの高額で買取してもらえる傾向があります。

 

もし所有していて飲むことがないという方がいましたらぜひお酒買取専門店に査定依頼をすることをお勧めします。

 

また、まだ売りたくないという方やもう少し売るタイミングを待ってみたいというような売ることを前提で考えている方には、しっかりとした保存をしていただきたいです。

 

たとえば、イチローズモルトのウイスキーはボトルが可愛らしくてつい飾ってしまいたいような見た目ですよね。

 

しかし、ウイスキーについているラベルのほとんどは紙でできていますので日焼けしやすいです。

 

また、外に出していると何かのきっかけで破れたり剥がれたりと劣化してしまう可能性高くなります。

 

そうなってしまうと、せっかく中身のウイスキー原酒は品質が良いのに買取価格が安くなってしまう原因にもなります。

 

ウイスキー全般に言えることですが、保管の際には日の当たらない暗室に保管をしておくことをオススメします。

 

また、お酒は化粧箱や木箱、包装紙などのような付属品と一緒に持ち込みをすると買取価格が高くなりやすいです。

 

そのため、保管の際にはボトルをしっかりと専用の箱に入れて蓋をし、きっちりと包装をして保管をすると良いでしょう。

 

ただし、包装紙だけでも付属品として扱われるような場合、その包装紙も守る必要がありますよね。

 

ですので、購入時に包まれていた包装紙を巻いたならその上からさらに新聞やクッションなどで包むことをおすすめします。

 

そして、セットで売ることができる品があれば一緒に持ち込みをすることで、商品の価値以上の価格がつく可能性もあります。

 

また、なによりも需要が上がりますので酒買取専門店同士の価格競争もしてもらいやすくなります。

 

やはり希少なイチローズモルトのウイスキーはどこの企業でも、そしてどのコレクターも手を出したいものですからね。

 

大切なお宝のウイスキーをしっかりとした価格で買い取ってもらうためには、いくつかの店舗で買取依頼をしてもらいましょう。

 

そして、査定後にしっかりと比較をして交渉をすることをオススメします。

 

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