概要

これぞ芋焼酎の参考書!八幡にせまる!!

 

八幡というお酒の特徴を製造する蔵元の歴史やこだわり、商品やあじわいから詳しく解説します。

 

八幡という芋焼酎とはどんな特徴を持ったお酒でしょうか。

 

このお酒の特徴を知るために、生産する蔵元の歴史やこだわり、製造方法や商品の味わいの観点から詳しく解説していきます。

 

鹿児島県の焼酎を造る酒造所が発売する焼酎には、「薩摩」という表記がされるのをご存じでしょうか。

 

この「薩摩」は、国際的な規定であるトリプス協定というものでしっかりと認められたものなのですよ。

 

ワインでいう「ボルドー」の表記と同じ世界に認められた「薩摩」なのです。

 

そんな国際的に認められている鹿児島の焼酎の中から今回ご紹介したいお酒は、『八幡』という芋焼酎です。

 

まずは、このお酒を知るうえで欠かせない蔵元について詳しく見ていきましょう。

 

高良酒造の歴史と製造

 

 

 

 

 

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堀之内酒店さん(@r.horinouchi2017)がシェアした投稿 – 2019年 5月月2日午後6時26分PDT

 

高良酒造は、鹿児島県南九州市川辺町に蔵を置く酒造所です。

 

1907年創業のこの酒造は、今年112年目を迎える老舗なのです。

 

高良酒造が造る焼酎は、今や世界に名をはせる銘酒となっていますが、そのはじまりは実に小さなものでした。 

 

初代当主が焼酎好きであったことから、自身で消費する焼酎のみの生産を目的に酒造りを開始します。

 

そして芋を仕入れる農家へ分けるようになり、それがいつしか家業となって現在まで継承されている蔵元なのです。

 

高良酒造は、自社の公式ホームページを持たないため、112年の歴史の多くを知ることはできません。

 

しかし、

 

 当時から変わらない酒造り

 決して大きくない蔵での家族経営で、しっかりと真面目に酒造りの管理をしている

ということは、創業当時から変わらないのです。

 

そんな、酒造りに真面目で実直な当主や杜氏が経営する高良酒造の伝統的なこだわりとはどのようなものでしょうか。

 

こだわりとは?

高良酒造のこだわりは、まず原材料である芋です。

 

この芋は、10ほどの農家と契約し毎日日替わりで契約した農家が芋を届けます。

 

これは、芋の鮮度を大切にするという高良のこだわりなのです。

 

その日に使用する芋のみをその日に仕入れて使用することで、より質の良い酒が出来上がるとしています。

 

朝仕入れた芋は、一家総出で大切に皮がむかれ昼には仕込まれます。

 

この皮むき一つにおいても、決して傷がつかないように細心の注意が払われます。

 

これは、傷があることで質が落ち焼酎の香りを壊してしまうからなんだそう。

 

非常にこだわり抜かれた芋を仕込む際に使う水は、蔵の裏手にある飯倉山の湧水を使用しています。

 

何百年も前から湧き続ける軟水は、仕込みだけでなく割水にも使用されるなど焼酎の味わいに非常に重要な役割を担っています。

 

芋・水・麹により仕込まれる工程において、高良のもう一つのこだわりがあります。

 

それは、すべての仕込みを「甕仕込み」で行うということです。

 

昔から使われている甕を使用し、決して多くない甕の量で目の行き届く管理がしっかりした環境下で甕仕込みがおこなわれます。

 

昔の甕を使用し、昔ながらの製法で仕込まれ焼酎を造ることが高良酒造のこだわりなのです。

 

原材料へのこだわりと酒造りへのこだわりがわかったところで、いよいよ『八幡』の味わいについてみていきましょう。

 

八幡の味わい

こだわりの芋や水、仕込みにより出来上がる『八幡』は、昔ながらの伝統的な芋焼酎の味!と表現するのがいいでしょう。

 

香りを抑えフルーティさや飲みやすさを追求した、芋焼酎とは一線を博す味わい。

 

きっと昔を思い出させてくれる味わいです。

 

お酒を注ぐ前の瓶を開けた瞬間から感じる芋の強い香り。

 

口の中では芋が存分に主張し芋を十二分に感じ、芋の甘さとどっしりとした強さ、それでいて口当たりは上品。

 

余韻には芋の香ばしさを感じ最後まで芋を感じつくすことができます。

 

近年の焼酎ブームにはない芋を存分に感じるこのお酒。

 

 昔ながらの製法

 昔からの甕

 昔からこだわっている芋

 芋を生産する自然を大切にする酒造の心意気

がこのお酒の味わいを作っています。

 

では、そんな芋を感じる『八幡』のシリーズを紹介しましょう。

 

商品をご紹介

八幡 ろかせず』

八幡 ろかせず(引用:Amazon)

濾過の工程をおこなわない「八幡 ろかせず」は、濾過で失う芋の香りやうまみを最大限に残した深い芋焼酎の味わいを体験できるお酒です。

 

八幡よりも、より力強く芯が太い味、クセも濾過をおこなわないことで残ります。

 

ですが、それよりも甘みの方が強く、深く厚い味わいを楽しめます。

 

現在このお酒は、プレミアムな焼酎の一つとなっています。

 

入手は困難を極め、希少性が高いことからプレミアムとなっているのですが、八幡を最大限に感じることができるお酒であることに間違いありません。

 

八幡 35度』

八幡 35(引用:Amazon)

通常の八幡よりもアルコール度数の高い「八幡 35度」は、名前の通りアルコール度数が35度あるお酒です。

 

八幡の原酒に近いこのお酒は、芋の旨みと甘みが凝縮された味わいに芋焼酎愛好家にはたまらない逸品です。

 

『古八幡(いにしえはちまん)』

いにしえ八幡(引用:Amazon)

八幡の古酒である「古八幡」は、通常の八幡での白麹とは異なり、黒麹を使用した八幡になります。

 

黒麹を使用し製造された八幡をさらに五年以上熟成させた古酒となります。

 

古酒ならではの旨みなどの味わい、香りは通常の八幡とはまた違い魅了されます。

 

発売は常に未定で、毎年発売されるような定期的なお酒ではないため、入手はもちろんお目にかかることもなかなかできないお酒です。

 

まとめ

八幡は、100年を超える小さな蔵元が造りだす昔を思い出させてくれるような、芋焼酎のお手本のようなお酒です。

 

昔からの伝統を守り、原材料にこだわる蔵元のこだわりが芋焼酎ファンを歓喜させる芋焼酎らしい旨い焼酎を造りだしています。

 

生産数が少なく人気の高いこのお酒は、プレミア焼酎に位置づけられていますが、この芋を存分に感じることができる味わいは、ぜひ一度味わっていただきたい逸品です。

 

八幡の豆知識

入手困難な「八幡」について徹底解説!味わいから飲み方、飲めるお店についても!お酒買取

八幡 1800ml

八幡ろかせず 1800ml

古八幡 720ml

 

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酒買取専門店リンクサス