概要
頑なに守り続けた伝統の味わい!〆張鶴の魅力に迫る。
〆張鶴とはどのようなお酒なのかを知るために、製造する蔵元の歴史と製造、〆張鶴の味わいや商品について解説します。
〆張鶴とはどのような特徴をもった日本酒でしょうか。
ここでは、〆張鶴を製造する蔵元の歴史や製造方法から味わいや商品について詳しく解説します。
新潟といえば、米どころで有名ですよね。
そんな新潟は、酒米の栽培でも有名なのです。
例えば、五百万石という酒米は、新潟で交配がされ育成された60年以上の歴史のある酒米です。
さらに、高嶺錦という酒米は、長野で交配されできた酒造適合米ですが、一時期は新潟の吟醸酒造りに欠かせないお米となった酒米。
現在も主な生産地として新潟での栽培も行われているのです。
このように、新潟で生産された酒米を使用して作られている銘酒が新潟県内にいくつも存在します。
その中で今回ご紹介するお酒は、歴史ある蔵元で頑なな伝統の継承により変わることなく造り続けられてきた『〆張鶴』というお酒になります。
まずは、〆張鶴を製造する蔵元の歴史についてみていきましょう。
宮尾酒造の歴史
宮尾酒造(引用:宮尾酒造株式会社)
〆張鶴を製造する宮尾酒造は、1819年に新潟県村上市に創業した老舗蔵元です。
今年創業200年を迎えたこの蔵元は、創業当時「廻船業」を営みながら酒造りをしていたという記録が残っている少し異色の蔵元です。
廻船業を営んでいたため、蔵元には航海図など様々な古い書物が保管されています。
二代目当主であった宮尾又吉氏が書き残した「酒造伝授秘宝之巻」という書物は、非常に貴重な品であり、また当時から質の良い酒造りをおこなってきた宮尾酒造の証拠となっています。
そして、創業時から質の良い酒造りを目指していた宮尾酒造は、時代の流れや流行に惑わされることなく伝統と継承によってできた酒造りと味わいを変えることはありませんでした。
こうした頑なな姿勢は今もなお変わることなく、日々日本酒造りと向き合いうまい酒造りに取り組んでいます。
そんな宮尾酒造が製造する〆張鶴へのこだわりは何なのか見ていきましょう。
〆張鶴のこだわり
宮尾酒造が蔵を置く村上市は、サケが川に戻る遡上が見られる三面川があります。
この三面川の伏流水は、非常にきめの細かい軟水であり、甘みをもつことが特徴です。
この軟水は、宮尾酒造敷地内に掘った井戸からくみ上げることができます。
そして、そのくみ上げた軟水は仕込み用の水として使用します。
さらに原料米は、米どころ村上市で生産された酒造適合米である五百万石や高嶺錦を中心に使用し、自家精米によって磨き上げます。
この磨きは35%から60%磨かれて米の旨みを最大限に引き出します。
水と米を宮尾酒造の伝統と継承されてきた酒造りの技術によってうまい酒「〆張鶴」を造り上げます。
では、こうして作られた〆張鶴とはどのような味わいでしょうか。
〆張鶴の味わい
〆張鶴は、「旨口淡麗」の日本酒です。
米の旨みが口の中で膨らみ、旨みが押し寄せてきます。
しかし、後味は後を引かず切れ良く綺麗に消えていくという何度も飲みたくなる味わいなのです。
この味わいは、米や水の原材料だけでは完成せず、宮尾酒造の伝統がこの特徴的な味わいを完成させているのです。
この味わいは、いつの時代も変わることなく頑なに守られてきた味わいです。
この味わいを特徴とした〆張鶴の商品についていくつかみていきましょう。
商品紹介
『〆張鶴 大吟醸 金ラベル』
(引用:宮尾酒造株式会社)
年に一度の限定酒「大吟醸 金ラベル」は、酒造適合米山田錦を35%まで磨き上げた〆張鶴の中でも特に贅沢な逸品の一つです。
11月限定で販売され、磨き上げられた旨みと華やかな香り、そして後を引かないすっきりとしたキレ味は〆張鶴の味わいの最高峰といえます。
『〆張鶴 吟撰 吟醸酒』
(引用:宮尾酒造株式会社)
透き通った上品さが特徴の「吟撰 吟醸酒」は、五百万石と高嶺錦を50%まで磨き使用しているお酒です。
透明感のある優しさをもった香りとすっきりとしたキレ味は〆張鶴の代表的な味わいです。
『〆張鶴 純 純米吟醸』
(引用:宮尾酒造株式会社)
純米酒ならではのまろやかさをもった「純 純米吟醸」は、まろやかなうまみが口の中で膨らむお酒です。
吟醸香がふわりと上品に香るこのお酒は人気酒となっています。
『〆張鶴 純米大吟醸酒 白ラベル』
(引用:宮尾酒造株式会社)
超限定商品の「純米大吟醸酒 白ラベル」は、祝新皇后様慶祝記念酒として、また宮尾酒造が200年を迎える記念酒として販売された超限定酒です。
すでに完売しているこの商品は、この一回限りの販売であるため、今後中古市場での高価買取が予想される貴重な日本酒です。
このように、期間限定酒や一度限りの超限定酒、通常販売酒など様々な商品がある〆張鶴ですが、どの商品も〆張鶴の特徴をもった伝統が息づいているお酒となっています。
まとめ
〆張鶴は、200年の伝統を一筋に守り継承し、酒造りに向き合ってきた宮尾酒造が作り上げた逸品です。
世の中の流れに左右されない頑なで頑固ともいえる日本酒への想いは、〆張鶴の旨口淡麗という味わいを守り、日本中の日本酒愛好家に認められることとなりました。
人気の〆張鶴は、今年200年という記念酒を販売し、今後高騰が予想されるお酒の一つです。
〆張鶴 金ラベル 大吟醸 720ml
〆張鶴 金ラベル 大吟醸 1800ml
4,500円 〆張鶴 銀ラベル 大吟醸 720ml
〆張鶴 吟撰 1800ml
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