概要
ランソンの歴史や味わいは?こだわりは?
今回は、ランソンの歴史や製造のこだわり、味の特徴などを見ていきたいと思います。
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ランソンの歴史
ランソンの製造のこだわり
ランソンの風味
ランソンの歴史
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🍾 Champagne Lanson (Official)さん(@champagnelanson)がシェアした投稿 – 2016年 9月月21日午前7時36分PDT
ランソンは、1760年にフランスのシャンパーニュ地方で生まれた。
創業者であるフランソワ・ドゥラモットは当時、行政長官の役職についていました。
それもあって、ランソンが創業した当時はシャンパンのブランド名はドゥラモット・シャンパン・ハウスというものでした。
1798年にフランソワ氏の長男であるニコラ・ルイ氏がドゥラモットのブランドの2代目を受け継ぎました。
この頃ニコラ氏はフランスのマルタ騎士団に入っていたため、ドゥラモットのブランドにはマルタの十字のレッドクロスをデザインとしてあしらっていました。
そして、ニコラ氏は子供にドゥラモットを受け継がせようとしましたが、ニコラ氏には娘しかいませんでした。
そこで、ニコラ氏は1823年にシャンパン作りの経験が深いジャン・バプティスト・ランソン氏をドゥラモットの蔵に迎え入れます。
そして、ランソン氏をビジネスパートナーとしてブランドを守り続けました。
ニコラ氏が1837年には亡くなった後は、ランソン氏がブランドを守り続ける立役者となるためにブランド名もランソンに変更しました。
時代は第二次世界大戦。
この頃は戦争による不況もあってシャンパン業界は大きく衰退していました。
それもあって、第二次世界大戦後にらランソンは大手のシャンパン企業であるマッセに買収されたこともありましたが、それからもいくつかの企業の傘下に入ることで経営を続けてきました。
1990年には大手企業のLVMHにも入りましたが、その数ヶ月ごにボワゼル・シャノワーヌ・グループにランソンのみが買収され、LVMHに手放されることもありました。
ランソンはこのような安定しない状況の中でも、創業当時から受け継がれている伝統だけは守り抜き、こだわりの製法をしっかりと現在まで受け継いできているのです。
ランソンの製造のこだわり
ランソン(引用:アサヒビール)
シャンパンは一般的に乳酸発酵されます。
この発酵は、アルコールを発生させるための発行のあとに起きる自然の変化でワインの中に生まれたりんご酸がさらに発酵することで乳酸に変わっていくのです。
これにより、シャンパンはクリーミーで甘みがある味わいと発泡が生まれるのです。
シャンパーニュ地方でも、この製法が一般的とされており酸の強いワインを原材料として使うシャンパンに甘みを加えるためにも、乳酸発酵はよく使われる製法でした。
しかし、ランソンは兼ねてからこの発酵の工程を踏むことなく、酸が自然に落ち着くまで長期にわたって熟成をさせることで自然な酸味と甘みを生み出すことに成功していたのです。
この製法を確立するために、ランソンのシャンパンを作るために使うワインは古酒であるリザーブワインを多くバッティングしています。
乳酸発酵を行わず、このような手の込んだ、そして時間もかかる製法を採用しているランソンはもちろんコストが非常にかかります。
ですが、一人でも多くの人から愛されるシャンパンを作りたいという創業当時からのこだわりと願いがあるからこそ、高品質のシャンパンを作りながらも費用をできる限り抑えた価格で販売をしているのです。
ランソンの風味
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🍾 Champagne Lanson (Official)さん(@champagnelanson)がシェアした投稿 – 2019年 1月月8日午前10時00分PST
ランソンのシャンパンは全体的に甘みがほのかで、花のような香りが印象的です。
ブラックラベルのブリュットが一番、ランソンらしいスタンダードな味わいと言えますが、香りはバラのように華やかで上品。
そして、メロンやイチゴ、マンゴーのような甘みが強く、しかししっかりとした風味があるフルーティな味わいが感じられるシャンパンです。
力強い味わいにもかかわらず、口当たりは非常に爽快でさっぱりとしており、フィニッシュはキレの良い辛味があるため後味はさっぱり感が強いですね。
食事にあわせる場合には、フレンチやイタリアンはもちろんのこと、軽めな印象がある日本食などにも非常に合わせやすいです。
また、ランソンにはロゼスタイルのシャンパンもあり、こちらは色合いがピンクで可愛らしく、発泡もキラキラと輝く女性らしい印象がある見た目です。
味わいもいちごやラズベリーなどのベリー系の風味が特徴的で、まさにプレゼントやパーティーなどにはうってつけの一品ですね。
ロゼスタイルのシャンパンの場合には、食事に合わせるのはもちろんオーケーですが、オリーブやチーズなどのこってり系のつまみと合わせてもいただきやすいです。
日本でもランソンのシャンパンが非常に好まれやすいのは、
食事にもつまみにも合う
場面も選ばずにチョイスできる
というマルチな才能があるからこそでしょう。
食事も選ばないランソンのシャンパンは、フランスや日本だけではなくヨーロッパ地方やアメリカ、さらには東洋でも愛されている名高いシャンパンブランドです。
自分でいただくのはもちろんのこと、プレゼントにもぴったりのランソンはこれからも需要と人気が高まっていくシャンパンブランドになることでしょう。
ランソンの豆知識
ランソンの歴史やこだわりは?価格や銘柄の紹介も!
ランソン ブリュット ブラックラベル
ランソン ドゥミ セック アイボリーラベル
ランソン ロゼ ブリュット
ランソン ヴィンテージ ブリュット ゴールドラベル
ランソン ノーブル キュヴェ ブリュット
ランソン ノーブル キュヴェ ロゼ ブリュット
ランソン ノーブル ヴィンテージ キュヴェ ブラン・ド・ブラン