概要

キリン・ウイスキー富士山麓の特徴

 

キリンの定番ウイスキー「富士山麓」は富士山のふもとにある富士御殿場蒸溜所で作られているブレンデッドウイスキーです。

毎日の晩酌に飲んでも、お財布に優しい価格で、ガッツリと飲みごたえもあるところが魅力ですね!

今では国内のみならず、世界中のウイスキーファンから人気も高く、長い間愛され続けているウイスキーです。

原酒不足が理由で2019年の3月に終売となり、希少価値が高まりつつある、キリン・ウイスキー「富士山麓」について詳しく説明します。

富士山麓の歴史について

1973年に、麒麟麦酒社、JEシーグラム社、シーバスブラザーズ社、3社が合同出資をした会社の「キリンシーグラム社」が富士御殿場蒸溜所を設立しました。

富士山の南東より、箱根山と山中湖の中間ぐらいに、富士御殿場蒸溜所はあります。

富士山の雪解け水が流れていて、名水の地としても有名です。

まさにウイスキー作りに適した土地だと言えます

キリンシーグラム社は、低価格で美味しいウイスキー作りをモットーに数十年の間

エンブレム

ロバートブラウン

ボストンクラブ

クレセント

などを発売してきました。

その後は、2002年の7月にペルノ・リカール社(元シーグラム/シーバスブラザーズ社)との合併を解消します。

よって100%キリンが出資する会社となり「キリンディスティラリー株式会社」と社名も改称されました。

2005年の5月に、低価格で手に取りやすくウイスキー初心者でも飲みやすい「富士山麓 樽熟50°」「富士山麓シングルモルト18年」を発売します。

発売から2年後の2007年に会社分割によって新たに「キリンホールディングス」の所有となります、その後「新・麒麟麦酒」が引き継いでいます。

蒸溜所としての歴史はまだ浅いですが、日々のウイスキー作りを追求し続けて良いものを作り続けた結果

▼ 「キリンウイスキー 富士山麓ブレンデッド 18年 2016」インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)で金賞を受賞しました。

さらに、「富士御殿場蒸溜所 シングルモルトウイスキー AGED 17 YEARS SMALL BATCH」

「The Fuji Gotemba Distillery Blender’s Choice シングルモルトウイスキー」も金賞を受賞しています。▼(引用です)

世界で称賛され認められたウイスキーです。

富士山麓の製造法

富士山麓は製造法にも拘りがあります。

特にグレーン原酒への拘りが強く、原酒を製造する際には

ライト・

ミディアム

ヘビー

 

と3種類のタイプを作り分けています。

ライトタイプの原酒は、連続式蒸溜器マルチカラムを使い柔らかくてスムースな飲み口の原酒を作っています。

トウモロコシと大麦麦芽を原材料に使っていて、樽詰めのアルコール度数は63°でバーボンの古樽で熟成させます。

ミディアムタイプもライトタイプと原材料は同じですが蒸溜器は異なります。

ケトルタイプのバッヂ式蒸溜器を使っているため、独特の甘くフルーティーで香ばしい原酒を作りすことができています。

こちらのミディアムタイプの原酒は、ファーストフィル(一空きした樽)、セカンドフィル(二空きした樽)を使って熟成させています。

ヘビータイプの原酒は、トウモロコシ、大麦麦芽、ライ麦、が原材料です。

タブラー蒸溜器を使って作られています。

上流直後はアルコール度数は70°と高いですが、加水で55°にします。

内側を強めに焦がしたアメリカンオークの新しい樽で熟成させます。

このように拘り抜いた3つのタイプのグレーン原酒をメインに使って、絶妙なバランスでブレンドされたモルト原酒を作り出しています。

富士山麓の柔らかく芳醇で、豊かな風味は、こうして作られているんですね!

また富士御殿場蒸溜所では、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを同時に作るという高い技術があります。

そして生産、貯蔵、ボトリングと全てを一貫して行っています。

ウイスキー製造を全て一つの場所で行う珍しい蒸溜所でもあります。

富士山麓のラインナップと味の特徴

富士山麓 樽熟原酒50°

富士山麓シリーズ人気のレギュラーボトルです。

グレーン原酒とモルト原酒をブレンドして、加水を極限まで抑えて冷却ろ過は行わず、拘り抜いて作られたボトルです。

青リンゴやマスカットのような、フレッシュでフルーティーな甘みが広がります。

さらには、グレーン原酒からくる甘く華やかな香りが特徴です。

甘みがメインのボトルです、加水することによって酸味が出てくるので全体に味が引き締まります。

富士山麓 signature blend

プレミアムなボトルです、熟成年数には拘らずに、樽による熟成の度合いを徹底的にチェックして熟成によるマチュレーションピークを見極めて、原酒を取り出してブレンドしています。

アルコール度数はレギュラーボトルの樽熟原酒50°と同じ50°ですが、アルコールの刺激はあまり感じません。

青リンゴ、洋梨、メロンさらにはバニラの風味も味わえます。

またビターな印象もあり、かつ まとまりの良いプレミアムボトルです。

 

富士山麓 シングルモルト18年

富士御殿場蒸溜所で18年以上熟成させたモルト原酒だけをヴァッティングして作られたボトルです。

富士山麓シリーズはブレンデッドが基本なんですが、このボトルはシングルモルトウイスキーとなります。

味や風味の特徴は、メロンや洋ナシのフルーティーな甘みの中にドライな印象も受けます。

松を思わせる自然な木材の香りもします。

口当たりが良く飲みごたえも抜群のボトルです。

富士山麓 ブレンデッド18年

富士御殿場蒸溜所で、18年以上熟成させたモルト原酒とグレーン原酒をブレンドし作られたブレンデッドウイスキーです。

深みがあり、レイヤー感のある香りが特徴的です、またアロマのような奥行きさも感じます。

マスカットや洋ナシのようなフルーティーな風味ですが、それをギュッと濃縮したジャムのような強い甘みもあるところが魅力です。

・まとめ

国産ウイスキー・キリン富士山麓の特徴や歴史について紹介しました。

富士御殿場蒸溜所での拘り抜いた製造法が美味しくて飲みやすい味を作りだしていますね。

特にレギュラーボトルの富士山麓は、美味しい上に手の出しやすい価格からも、長きに渡りウイスキーファンから愛されています。

現在は原酒不足が理由で終売となってしまい、希少価値が高まっています。

また富士山麓のシングルモルトウイスキーは味、風味、飲みごたえも素晴らしくて非常に良くできたボトルです。

富士山麓シリーズは、味や香りが良く飲みやすいのも特徴です、そして価格も優しいので普段の晩酌にもお勧めです。

 

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