概要
世界中でジャパニーズウイスキーが人気となっている現在。
そんなジャパニーズウイスキーの中でも非常に高い人気を誇っている銘柄がメルシャンの「軽井沢」ウイスキーです。
けれども蒸溜所はすでに閉鎖されて「軽井沢」ウイスキーは終売となってしまいました…。
もう二度と新しく作られることはない、ウイスキーということもあり伝説のウイスキーだと話題になっています。
今では入手困難となった超レアな国産ウイスキー「軽井沢」について紹介します。
目次[非表示]
メルシャン「軽井沢」の歴史
「軽井沢」の受賞歴
「軽井沢」の製造法について
「軽井沢」のラインナップと特徴
① 軽井沢17年
② 軽井沢8年
③ 軽井沢 シングルモルト21年
まとめ
メルシャン「軽井沢」の歴史
(引用:Amazon)
1955年に長野県の浅間山のふもとに設立された、軽井沢蒸溜所で「軽井沢」は製造されていました。
「軽井沢」は1976年に日本で最初の100%モルトウイスキーとして製造され、発売当時から高級なお酒として扱われていました。
そして価格は、当時の価格で15,000円という高値で販売されていました。
創業当初は大黒葡萄酒(現オーシャン)が所有していましたが、1962年にメルシャンがオーシャンから買収しました。
1956年からウイスキーの製造を始めて、長きに渡りウイスキー作りを行ってきました。
しかし、2012年に軽井沢蒸溜所は完全閉鎖となり、歴史の幕を閉じました。
「軽井沢」の受賞歴
2001年
「軽井沢」12年が WSC(International Wine and Spirit Competition) ワールドワイドウイスキー部門で金賞を受賞しました。
「軽井沢」15年・17年・21年 がIWSC ワールドワイドウイスキー部門で銀賞を受賞しています。
2002年
「軽井沢マスターズ・ブレンド10年 」WSC ワールドワイドウイスキー部門で金賞を受賞しました。
「軽井沢」12年・17年 が IWSC ワールドワイドウイスキー部門で銀賞を受賞しました。
2004年
「軽井沢シングルモルト17年」が インターナショナル・スピリッツ・チャレンジで金賞を受賞します。
「軽井沢シングルモルト15年」が 、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジで金賞を受賞しました。
このように輝かしい実績が認められ、世界中のコレクターから高い人気を得ている「軽井沢」は年々希少価値が増しています。
「軽井沢」の製造法について
そんな「軽井沢」ウイスキーの製造法の特徴は、日本でいち早くスコットランド産麦芽・ゴールデンプロミス種を取り入れたことなんです!
そして、ほとんどのモルト原酒の熟成に、シェリー樽を使用することによって、ドライフルーツのような甘味と、深い味わいを持ウイスキーを作ることに成功しました。
「軽井沢」ウイスキーの製造は、ゴールデンプロミス種麦芽と樽熟成に拘りを持ち、浅間山の伏流水を使用して木桶で発酵させます。
4基の比較的小さいポットスチルで丁寧に蒸溜されてから、世界的にも稀な蔦で覆われている貯蔵庫で、ゆっくりと熟成されます。
この蔦が貯蔵庫の中の温度を一定に保つ手助けをしていると言われています。
また軽井沢の冷涼な気候と合わさって、ウイスキー作りに理想的な環境となっています。
2012年に閉鎖されてから、ポットスチルなどの設備は全て取り払われてしまいした…。
その後貯蔵庫に眠る原酒のストックも全て売却されました。
そのため、オフィシャルボトルの販売は全てなくなり、現在はいくつかの樽から限定リリースという形で販売されています。
「軽井沢」のラインナップと特徴
「軽井沢」はモルトの個性を全面に出した、力強さと深みのある味わいが特徴的です。
そして自然の恵みをたっぷりと吸収した上質なモルト原酒は、豊かな熟成感があります。
軽井沢17年
メルシャン「軽井沢」(引用:Amazon)
初の国産モルトウイスキーである「軽井沢」の1番人気のボトルです。
発売当時のボトルフォルムと、当時の原酒を使用しているのが特徴です。
ヴァッティングに使われている原酒は、最低貯蔵17年の原酒と中には31年貯蔵したものも含まれています。
複雑ですが、香りはとても良く甘いレーズンのような香りです。
味もやや甘めですが、香りと味のバランスは絶妙で、全体的に非常にバランスの良いボトルです。
軽井沢8年
貯蔵8年以上のモルト原酒を利用しているボトルです。
デキャンタタイプの角瓶と、丸みを帯びたタイプの瓶の2種類あります。
そのままストレートで味わうと濃厚で芳醇、甘い果物のような香りがします。
濃厚で香りが強いため、そのままだとアルコールの匂いを多少感じます。
ロックで冷やして飲むとアルコールの匂いが締まり柔らかい口当たりになるので飲みやすくなります。
軽井沢 シングルモルト21年
1965年に蒸留されたモルト原酒をシェリー樽で21年間以上熟成させたボトルです。
その生産量は限定518本のみだったということで、現在は伝説のウイスキーと言われています。
21年以上熟成された原酒は、色づきもしっかりとしていて力強さを感じます。
木の香りがふわっとしてウッディな香りが特徴的ですが、ほんのりとフルーティーな香りもあります。
リンゴや苺そして酵母のような甘味のある味わいです。
味わいが深く、独特のクセがあるのも特徴です。
ロックで飲むことで、香り味と一緒に楽しめるボトルです。
まとめ
メルシャン・ウイスキーの「軽井沢」について紹介しました。
2012年に軽井沢蒸溜所が完成閉鎖となり、二度と新しいボトルが作られることもなくなりました…。
そして現在も「軽井沢」は世界中のコレクターから非常に高い人気があり、かなり高額でオークションに出されています。
香り味わいともに上質で高級感もあり、ウイスキーファンから絶賛されています。
希少価値が高くなるのも納得のウイスキーだと言えますね。