概要

スコッチウイスキーの中でも、非常にクセが強くてスモーキーな印象が強いと言われているアードベック

 

スコッチウイスキー愛飲家の中でも好みが分かれるこのブランドではありますが、ウイスキーのブランドとしては必ずと言って良いほど名前が上がる品になります。

 

しかしそんなアードベックも美しいだけの歴史ではありませんでした。

 

ここでは、アードベックが現在に至るまでの成長の過程やこだわりの製造方法などについてまとめていきたいと思います。

 

目次[非表示]

アードベッグの歴史

アードベッグの製造方法

アードベッグのこだわり

アードベッグの歴史

アードベッグ(引用:ARDBEG公式サイト)

アードベックは、スコットランドの中でも多くのウイスキーブランドを輩出しているアイラ島に蒸留所を構え、スコッチウイスキーの中でも老舗と呼ばれるブランドです。

 

アイラ島で作られたウイスキーであるアイラウイスキーの中でも、特にピートの香りが効いたクセが強いスモーキーな味わいとして知られているアードベック。

 

ですが、今でこそ世界的に愛されているブランドとなっており、ここまでたどり着くには長い歴史がありました。

 

というのも、過去には1980年代中旬に蒸留所の閉鎖に追い込まれるほどの経営難に陥ったことがあるからです。

 

この頃、スコッチウイスキーをはじめとする世界的なウイスキーブランドが生まれはじめ、非常に多くの銘柄が市場に出回るようになりました。

 

そのため、アードベックは一時的にウイスキー市場の中で不況の渦中に入ってしまい、蒸留所を閉めざるを得なくなったのです。

 

ですが、アードベックを作る職人とアードベックを愛していた消費者の愛が強く、作り手と飲み手が手を組んでさまざまな経費の削減などを行いました。

 

その結果、努力が実を結び1997年にアードベックは復活したのです。

 

この年、アードベックはグレンモーレンジィ社の傘下に入ったことでブランドとして復活することに成功しました。

 

ただし、アードベックのこだわりの1つとして大量生産はせずに全ての作業を手作業で行うという理念があります。

 

ですので、売り上げが莫大に上がるということはありません。

 

あくまでもブランドとしての復活、そして蒸留所の経営を保つことができるようになるほどに成長をしたということになります。

 

アードベックは、この復活からさまざまなブランドや銘柄を発表し、現在では超希少と呼ばれるほどのヴィンテージ品も作り上げているのです。

 

アードベッグの製造方法

(引用:ARDBEG公式サイト)

アードベックでは、まずこだわり抜いて選んだ大麦麦芽をモルティングします。

 

モルティングをする際には、酵母を使用してエタノールを生産しますが、デンプンを糖に分解する事で酵母と結合することができます。

 

大麦麦芽をモルティングしたら、次には給水の作業に入ります。

 

大麦麦芽に水分をしっかりと含ませる作業で、この作業を行うことで大麦麦芽が呼吸ができるようになりふわりとした味わいに成長することができます。

 

澄んだきれいな水をしっかりと給水した大麦麦芽は、次に乾燥させられます。

 

この過程で、ピートを焚いて乾燥します。

 

ただ、そのピートの量や質、そして乾燥にかけられる時間が長いことからアードベックはスモーキーな味わいが強いウイスキーだと言われているのです。

 

大麦麦芽に水を吸わせて乾燥させるという作業を何度か行い、その作業は全てが手作業となるためかなりの時間と労力がかかります。

 

こうしてアードベックに付けられたピートのフレーバーは、一度、大麦麦芽を粉砕して絞り汁である麦汁を生産する過程でもしっかりと付いてきます。

 

ピートの香りの効いた麦汁が作り出されると、この麦汁を発酵させて蒸留し、お酒としてのアルコールを生み出します。

 

麦汁に加えられた酵母が働き出すまでには最低でも24時間はかかると言われていますので、ここでもさらに寝かせる時間が必要になります。

 

アードベックでは、蒸留の際に単式蒸留器を採用しており、石炭による直火炊きが行われます。

 

直火炊きの過程では、普通の鍋に火をかけるのと同様に焦げ付きが起こる可能性があるため、蒸留所のマイスターたちは目を離すことができません。

 

自然に生まれる焦げ付きではない焼けの香りは、まるでカラメルのような甘くて上品な香りを醸し出します。

 

この風味もアードベックならでは。

 

アードベックがクセが強いと言われるのはピートはもちろんのことですが、特異の製造方法によるさまざまな風味も関係しているのでしょう。

 

これほどまでに手間をかけて作られたアードベックの原酒は、ほとんどがヴィンテージ品として生産させるために熟成されます。

 

熟成樽としてはホワイトオークやミズナラなどの木を好んで使用している傾向があります。

 

また、銘柄によってはシェリー樽などを使用しているものもあり、それぞれ味わいは熟成する樽によっても変わってきます。

 

熟成されている最中でも、ブレンダーたちがしっかりと細かに味見をしたり温度や湿度の管理をしたりしています。

 

この作業はほぼ毎日行われるといっても過言ではなく、樽の最高においしいと感じた段階で熟成をストップして生産することも少なくありません。

 

アードベッグのこだわり

アードベッグ 10年

ARDBEG TEN

(引用:ARDBEG公式サイト)

 

クセが強くて飲みやすいとは言い難いアードベックがここまで愛されているのには最大の理由があります。

 

それは、作られるお酒を限定していないということです。

 

というのも、前項で紹介した通りアードベックは熟成した段階で毎日のように味見をして、調整を行います。

 

そしてその原酒の中で一番おいしいと感じられた段階でボトリングされることも多く、初めから熟成年数を決めて樽に詰められるわけではないということです。

 

もちろん、熟成年数が決められているヴィンテージ品もありますが、味見の過程でボトリングが決定する銘柄も少なくありません。

 

アードベックは、このように一番おいしいタイミングをしっかりと図った上で販売されているのです。

 

だからこそ、味わいには絶対的な信頼があり、そしてアードベックらしいスモーキーさやクセの強さも味わうことができるのです。

 

また、

 

 モルティングにはモルトマイスター

 熟成やバッティングにはブレンダー

がしっかりとついているのもアードベックならでは。

 

その工程によって分けられたプロが対応しているのも質が良いウイスキーとして知られる理由の1つですね。

 

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