概要
日本のスコットランドと称される北海道からの贈り物である「余市」。
ニッカウイスキーの聖地には伝統の製法とウイスキー作りの情熱が根付いています。
そんな余市の製造法や歴史、味わいについてご紹介します。
目次[非表示]
こだわりの蒸留所と製法
余市を取り巻く環境
樽と環境作りの秘密
力強く重厚な味わい
華やぐ香りと余韻の重厚さ
余市のラインナップ、幻のウイスキー
華々しい余市の国際評価
まとめ
こだわりの蒸留所と製法
この投稿をInstagramで見る
フジリョーさん(@fujiryo221)がシェアした投稿 – 2018年11月月25日午前12時59分PST
余市という地域はスコットランドに似た寒さを持っている気候が特徴で、豊かな水源と凛と澄んだ空気がそろったウイスキー作りの理想郷です。
モルトウイスキーの原料である大麦やピートも豊富であり、1936年から余市蒸溜所の歴史が始まりました。
余市でのウイスキー作りは「石炭直火蒸溜」といい、職人が15分ごとに石炭をくべて、もろみの温度を保つ方法を採用しています。
重厚で力強く香ばしいモルトウイスキー作りのための製法ですが、職人による温度調節がとても難しく熟練の職人技が必要となるため、現在ではスコットランドでも珍しくなっています。
職人たちの情熱が息づき、こだわりの場所でこだわりの製法を貫くことで、余市は世に送り出されているのです。
余市を取り巻く環境
余市が目指すウイスキーは本物のウイスキーづくりであり、手本はスコッチウイスキーです。
だからこそスコットランドにできるだけ近い気候風土をそろえなければならず、理想を言うならばスコットランド北部に位置するハイランド蒸溜所と同じような環境が必要でした。
余市は厳しい冬の間に、標高約1,500mの余市岳を始めとする山々に雪が降り積もります。
春が訪れれば雪解け水となって余市川に注ぎ込み、モルト原酒の仕込み水となる豊かな清流が流れます。
更に、石狩平野には麦芽にスモーキーな香りをつけるピートや、蒸溜には欠かせない石炭も採掘できたの利点もあります。
余市には、本物のウイスキーづくりに欠かせない大切な環境が揃っているのです。
樽と環境作りの秘密
ウイスキーのおいしさに大きな影響を与えるものは何か、ご存知ですか?
そう、樽熟成です。
蒸溜されたばかりの状態では無色透明で荒削りなスピリッツが、熟成を重ねる間に樽の中から水分や刺激臭、雑味を取り入れていき、味と香りに円熟味を加わります。
ウイスキーの味そのものに影響を及ぼす樽熟成にとても大事なのは、気温や湿度といった外部環境です。
余市は四季を通じて寒さがあり、ゆっくりとウイスキーを熟成させていきます。
海が近いために湿潤で澄んだ余市の空気は、樽を乾燥から守った上で芳醇な香りをしっかりと封じ込めます。
日本の古くから伝わる窓のない土間造りも貢献しており、そのような整った環境の下で力強く重厚なモルト原酒が育まれていくのです。
力強く重厚な味わい
余市(引用:Amazon)
ニッカウイスキーのブレンダーは余市を「男性的で力強く重厚」と表現します。
蒸溜の際に使われるポットスチルは、原酒に複雑で豊かな味わいを与えるストレートヘッド型を採用。
また、石炭直火蒸溜による独特の香ばしさも堪能していただけます。
絶妙な職人技が適度な「焦げ」をつくり、余市モルトの真髄である力強さを支えているのです。
余市は石狩湾から吹く海風のフレーバーを樽が吸収するという特徴もあり、熟成の長い歳月の間に原酒に爽やかな海の香りが溶け込んでいます。
壮大な北の大自然と、受け継がれる伝統の技を味わうことができる唯一無二のウイスキーです。
華やぐ香りと余韻の重厚さ
この投稿をInstagramで見る
TMさん(@msmamia7)がシェアした投稿 – 2019年 7月月24日午前4時07分PDT
余市のモルト原酒には職人技が支える何にも負けない力強さを持っており、しっかりとしたコクがあります。
だからこそ、木の個性が強く出てしまうと言われる新樽に詰めて熟成させても、新樽特有の木の豊潤な香りやバニラの香ばしい香りを備えながら、もともとの重厚さを失いません。
それが余市らしいともいえるでしょう。
また、熟成を重ねると共に、個性的な香りと味わいに円熟味や穏やかさ、濃密さが加わり、気品を感じる余韻を醸し出しています。
余市のラインナップ、幻のウイスキー
2019年現在、シングルモルト余市としてはノンエイジのみのラインアップとなっています。
以前は20年・15年・12年・10年が販売されており、他にもシングルカスク余市も限定販売されていました。
シングルカスクは1つの樽からとれたウイスキーをそのまま瓶詰めするもので、薄めたり他の樽のウイスキーと混ぜていないのが特徴です。
現在販売されていないウイスキーは手に入り辛いことから価格が高騰し、なかなか購入できないものとなっています。
華々しい余市の国際評価
余市はイギリスで毎年行われている国際的な蒸溜酒の品評会で、多くの賞を受賞しています。
その名もISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)といい、世界各地の審査員がテイスティングし評価を決定します。
シングルモルト余市12年ウッディ&バニリック 2014年:ISC金賞受賞
シングルモルト余市20年 2012年:ISC金賞受賞
シングルモルト余市15年 2010年、2009年:ISC金賞受賞 2013年、2012年、2011年、2008年、2007年:ISC銀賞受賞
シングルモルト余市12年 2013年、2012年、2007年:ISC銀賞受賞
シングルモルト余市10年 2013年、2012年、2007年、2006年:ISC銀賞受賞
シングルモルト余市1990年 2011年:ISC 金賞受賞
余市にはこのような華々しい経歴があり、日本の技術が世界に認められたスコッチウイスキーなのです。
まとめ
余市の目指す本格的なウイスキー作りやスコッチウイスキーならではのこだわりをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
職人の情熱やシングルモルトウイスキーを作っていく上で大切な環境が沢山見えてきました。
こだわり抜いてこそ味わえる重厚で豊潤なウイスキー、余市。
北の大地、北海道からの魅力的な贈り物です。
https://linxas.shop/whiskey/nikka-yoichi/