

数年前、スコットランド出身の友人が薦めてくれたケン・ローチ監督の映画「sweet sixteen」を観て非常に感銘を受けました。題名からして甘ったるい16歳の恋愛映画のように聞こえますが、ところがどっこい、スコットランド地方の労働者階級の少年達をやりきれないほどリアルに描写している映画です。
さて、どうしてこの話題を取り上げたかといいますと、「親の愛は無償というが、実は子供の親に対する愛が無償である。」とスパっと言い切った文章に今日出会ったからです。
そうかも・・・
NYの福祉課のケースワーカーから「親から虐待を受け親から離しても、子供は心の底から親を慕い続けている。親から隔離すればするほど逃げ帰る・・非常に難しい」という話を聞いていたからです。
「sweet sixteen]では、薬漬けの子育てを放棄した母親へ、「慕い続け、夢見続ける」
そんなピュアな愛を持ち続けるぎりぎりの年齢15歳の少年の心意気が伝わってきます。
この映画の脚本家のポール・ラヴァティは
「たとえどれほど自分の家が混沌としていても、養護施設の殆どの子供達は母親に連絡したいと心に固く誓っている。思春期特有の自分だけでは持て余してしまうような壊れ易い繊細さと野蛮な勇気が、それがたとえ見当違いのものであっても、たやすく隣り合って存在している。私達は自分達の物語の中にその資質の幾つかを取り込もうと頑張ったんだ」
と話しています。
まさにこれは、監督と脚本家の伝えたいことだと思います。
今日、出会った文章はさらにこう続いています。「(子供に対して親の愛を盾に)心配という名の管理はしないこと・・」
痛!