団地の周りにはにぎやかな商店街が・・マダムがこの地に越してきた12年前には、近くに都営住宅が密集しており、それを囲むかのように小さな商店街は活気あふれていました。
その都営住宅は、いわゆるマンション風のコンクリートの建物ではなく、2階建て木造住宅、というより長屋風建物で実に風情がありました。
戦後高度成長期に建てられたこの団地は若い家族がそこで豊かに暮らせるように、広場や、公園も周りにあり、桜並木が実に美しい街並みでした。
長屋の各家庭では庭に各種の植木が植わり、年月を経て豊かに実のついた柿や、イチジクが大きく成長し、歴史の長さを物語っています。
今では、この懐かしい風景はなくなり、空き地となって草に覆われています、所々に柿の木があるので、かつてそこには家があったと想像できます。
あれほどのいた住民はどこへ行ったのでしょうか・・・
実は古い都営住宅が撤去されたあとに、それはそれりっぱな高層マンションが建てられました。それが新しい都営住宅だったのです。
古い住宅の空き地には、新しいスーパーや、ショッピングセンターそして、モダンな戸建が建ち並んでいます。
それでもまだ、長屋のあった土地は荒地としていまもそのままの状態で放置されています。
かつてのあの生き生きした団地を懐かしく思うのは、実際に住んでいない者の
ただのメランコリーなのかもしれません。
風情があっても古い家はそれなりに不便な使い勝手だし、昭和の成長期に生まれた子供たちは、遠の昔に成人し、孫の世代になり、そこでは暮らしてはいなかったでしょう。
めずらしくセンチな気分になってしまいました。

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