A Joyful Moment by MadamePasqual アメリカのごく平凡な家族として生活してきた家庭。長男を事故で亡くした後も平凡な家族像に固守する母親と、生き残った次男、そして夫の感情の葛藤(1980年度アカデミー賞作品賞、監督賞、助演男優賞(ティモシー・ハットン)、脚色賞を受賞)

 今から約30年前の映画「Ordinary People (普通の人々)」をあらためて観てみました。母親役のメアリー・タイラー・ムアーは当時「メアリー・タイラー・ムアー・ショー」というTVドラマで笑顔のチャーミングな人気絶大な女優さんでありました。その彼女が、どうしてあんな冷たい、嫌な、人間味のない、「That’s very private matter.(内輪のこと)」と世間体ばかり気にする母親の役をしたのか不思議でした。

 思えば、私はまだ独身の若者でしたし、心情的には息子役の(ティモシー・ハットン)に近かったのかもしれません。

 3連休でしたから、DVDを借りにレンタルショップへ足を運び、以前見たかったけれど観ないままできてしまっていた「Fried Green Tomatoes」(この映画は期待通り秀作でした。)を手にとっていたところ、近くにこのDVDを見つけ、ふともう一度見てみようかなという気になったのでした。

 今回、メアリー・タイラー・ムアーがこれほどすばらしい女優さんであったのか正直驚きました。

 この映画を観てから30年たった私も、映画と同じ2人の息子の母親になり、年も経験も重ねた為でしょうか、見栄っ張りの人間味のない母親だと思っていた彼女の苦しみ思いが胸に押し寄せてきたのです。

 家族に対して、感情を正直に表す私とは、まったく違うタイプの母親ですが、共感するところは大いにありましたし、理解もできました。(けっして理想の母ではないのですが、パーフェクトな親などどこにいるでしょうか?)

 最後に、夫に「君を愛しているのかどう分からなくなってきた。」と言われた時の感情を無理に抑えている慟哭の表情・・目頭が熱くなります・・

 最新の映画も楽しいですが、以前観た映画を、環境も状況も変化し、そして年齢を重ねた現在、再度観ることで、どのような内なる感情の変化があるのか再確認するのもいいものですね。


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