お昼ご飯は牛丼を自作したKAVEです、旨かった!

番組後半からは、「IPv4」の枯渇問題を取り上げました。
そもそもIPv4って何さ?ってところから始まるのですが・・・・、これは、現在のインターネットで利用されているIP(インターネットプロトコル、略してアイピー)アドレスのことですね。
身近なもので例えると、住所みたいな役割のアドレッシングと、交通整理を行うルーティングの機能があります。

最近のニュースでも、複数のインターネット管理団体がIPv4アドレスブロックの割り振りが終了したことを正式に発表していましたねー。
日本では、2011年4月の時点で枯渇しているのですが、まぁ利用しなくなったものを再利用するとか、ネット事業者が蓄えているものを切り売り?するなど、今すぐネットが使えなくなるとか、プロバイダ契約しようとしたら断られた!なんてことは無いのでご安心を。

このIPv4をもう少し詳しく解説すると、アドレスを32bitで管理識別しているので、利用できるIPアドレスの数は約43億台分が上限になります。
これでも随分あるなーって気がしますけど、ここ数年、急激にパソコンやネット端末が普及して、アドレスの枯渇が予想以上に早くなっているという危機感みたいなのが管理団体の間で広まっていたようですねー。

そもそもこのIPv4が登場した当初から、32bitだと将来枯渇するんじゃないの?って言われていたようですが、まぁ80年代の頃に試算していたより、ビックリするくらい早く無くなっちゃったから問題視されているみたいですね。

で、次世代規格として登場するのが「IPv6(アイピーブイシックス)」ですね。

これは、v4をベースに管理できるアドレスの増大、セキュリティ機能の追加など、様々な点を改良した次世代プロトコルです。
v4が約43億台しか使えないのに対し、128bitのv6は、340澗(かん)台分も使えるようです。

澗という単位・・・・あまり聞かないですね。
えーと、一から始めて、十、百、千、万、億、兆・・・ここまでは普段使いますね。
で、兆の次から、京(けい)、垓(がい)、予(じょ)、穣(じょう)、溝(こう)の次が「澗」になるわけです。

全人口60億人が、1人1兆個のIPアドレスを使っても、全使用量の1%にも満たないって・・・凄いですね。


PCナビゲーターEX!


解りやすいように、表にしてみました。
・・・・・凄いもんだー。

なので、メリットとしては枯渇を心配することが無くなるわけですね。
それ以外にも、P2Pアプリなどの利用が容易になるとか、NAT設定も楽になるとか、パケットの暗号化、なりすまし防止などセキュリティ向上が図れる、ルーターなどネットワーク機器の負荷低減などなど・・・恩恵は沢山あるようです。

が、当然良い事もあれば、悪いこともあるわけで・・・。

IPv4との互換性が無いとのことなので、利用者はルーターなどの買い替えが必要になるとか、業者さんは完全に規格が切る変わるまで、v4とv6の両方を面倒みなきゃいけないとか、今現在の殆どのサイトがv4対応の作りなのでv6対応に作り換える手間とか?

何時までに移行するとかスケジュールは全然見えてないし、一般的なユーザーは普段IPなど意識していない人も多くいるのでは?
そういう人にとって、移行するメリットは見出しにくいですよね。

まぁ諸々問題もあるようですが、更に頭を悩ませるのが「アドレス表記の違い」ですかね。

IPv4は、2進数の数字を8bit単位で区切って表示しているようで、例えてみると「192.168.1.255」みたいに、0~255までの数字を「.(ドット)」で4ブロックに区切るわけです。

それに対して、IPv6では・・・
16進数の数字を16bit単位で区切る(・・・であってたかな?)ので、非常に長くなるみたい。
その際は「.(ドット)」ではなくて、「:(コロン)」で8ブロックに別けるんですね。

例えると、「2011:0abc:0000:0000:0000:700d:00ef:00g7」ですか。
長いわー!!

でも、v6にはルールが幾つかあるようで、短縮できるようになっています。

 ① そのブロックが「0」から始まる場合、頭の0を省略できる。
 ②「0」が連続する場合、「::」2つコロンを続けて省略することができる。
  ※1ヶ所だけ。

となると、「2011:abc::700d:ef:g7」ですかね。

それでも長いですけど、半分くらいにはなったのかな?

まぁこれ以外にも非常に細かなルールが存在するようですが、実際に普及する際は事業者もユーザーにも分かり易くなっている事を期待しましょうー。