少年よ御前は不安に打ち拉がれて夢を見る

 何者でもない夢を見る

 荒野を駆、腕に風を孕み

 だが、あるとき立ち止まると

 御前は見知らぬ地に独り

 何処から来たのか戻る道は無くて

 何時からなのか

 木枯らしは吹き荒び

 夢なのか、現か

 胸を食む耐え難さが、夢を見る

 世に在る夢を見る