少年 Ⅵ 少年よ御前は不安に打ち拉がれて夢を見る 何者でもない夢を見る 荒野を駆、腕に風を孕み だが、あるとき立ち止まると 御前は見知らぬ地に独り 何処から来たのか戻る道は無くて 何時からなのか 木枯らしは吹き荒び 夢なのか、現か 胸を食む耐え難さが、夢を見る 世に在る夢を見る