亀裂

 

 誕まれ落ちてこのかた

 俺にゃやりたい事が無い

 

 初め、俺は地球にむんずと二の脚を

 手にゃ黄金の酒を持っていた

 

 だが、俺にゃ見なきゃならねえ物なぞ

 何もねえ

 

 やがて俺の脚基にゃ亀裂が

 顎をあんぐりと

 

 躊躇う事などありゃしねえ

 

 胃の腑に酒を流し込みゃ

 手の震えも止まろうさ

 

 そこで俺ゃげらげらと

 笑いながら

 

 歪みに脚を突っ込んだ