悩みといえばー | いずみひな自叙伝

いずみひな自叙伝

映画、演劇舞台、落語、パフォーマンス、ホンマルラジオ東京Happyステーション代表、山形親善大使、尾瀬の郷親善大使、一級船舶。将来、五島列島にFapqy劇場をつくる!
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10代の頃に悩んでいたこと。
今思えばなーんでもない悩み。

がむしゃらに頑張って、
誰よりも頑張る!と思って、
必死に闘っていた感覚があります。

でも、

正しい方向に
頑張らなくてはいけないのに、
いつもずれて頑張ってるから、
余計時間かかるわ、
変な意地が出てきて、
すぐ焦ったり、
人と比べてしまったり。
だんご虫が後ろに
反り返りながら
何でまるまれないのー!
と言っているような感じです。

その時、なにもかも
うまくいかなくて、
涙ばかり流していました。

相談する相手がいなくて、 
周りにいる方の中で、
一番優しそうなピアノの先生
を見つけて、打ち明けたんです。

心のうちを話すのには、
私にはすごい勇気がいりました。
その先生に、すがるように、
どうか今の私を救ってほしい
という思いで、相談しました。

『先生、教えてください。
何が正しくて、何が間違えなのか、
分からないんです』

と、バスを待つバス停で、
伝えたのを今でも覚えています。
そしたら、その先生は答えました。

『そんなの誰にもわからないわよ!』

その言葉に、わたしは、
絶望的でした。

わたしは、その言葉で
崖っぷちに落とされたような
感覚になったんです。

すごく、悲しくて、
心の中で、走って逃げていきたい
そんな思いだったんです。

その時私は、自分で答えを探そうと
決意しました。

そして、私のように、
何が正しいのか分からなくて
悲しんでいる人がいたら、
救える言葉を探すんだ!
と思って、生きていました。

いつも先生のあの
『そんなの誰にもわからないわよ!』
という言葉が頭をよぎり、
哀しくて仕方ありませんでした。
タイミングですね。
自分の心がすごく弱かったから
そんな言葉が胸にささったんですね。

心が傷ついている者を救う言葉は
そんな言葉じゃないんだ!!!
そう思ってずーっと探し続けました。

段々と先生のことを想い
あの時、先生も悩んで
傷ついていたのかもしれない。
と思うようになりました。

いつも年上の人に会うと
乗り越えた人だから
みんな何でも知ってて
困ってることはないと
勝手に決めていました。
自分も年は取るし
同じなのにー

そうして何年か過ぎて

見つけた言葉は、、

先生と同じ言葉でした。

何が正しいかなんて、
誰かに決めてもらう
ことじゃなく、
そして、押し付ける
ことでもなく、
自分が正しいと思えば
正しいだけ。
その正しいが、
みんなに共通する
かといえばしない。
正しいと思ったことが
あとから違ったと
感じることもあるし、
正しいと思うことで
誰かを傷つけること
もある。
正しいを否定される
こともあるけど、
否定されても
諦めない強さが
あれば、自分は
その道に進むべき
だという方向が
見えてくるから
否定されるのも
必要なこと。
そしてこれも
正しいかは
わからない。

あんなに先生の言葉を
否定し続けていたのに
後から、その言葉が
私の正しいに変わりました。

しいていえば、
そんなの誰にもわからないわよ!
ではなく、その子が
進んでる方向や
やりたいことを
感じてあげて、
その方向で一緒に
沢山の正しい事を
探してあげると
思いますが。

でも、先生の言葉に
傷ついた私がいたから
今がある。
優しく伝えても
その場かぎりの救いに
なっていましたね。

思い返せば、
親に叩かれたり、
激しく言い争ったり
感情を持ってぶつかって
きたことが
本当に今の力になっています。
叱ってくれてありがとう。
叩いてくれてありがとう。
否定してくれありがとう。

伝えたいことが
すぐに伝わる人
後から伝わる人
また私みたいに
その言葉によって
考えようとする人

だから伝わらないだろうと
決めずに伝えたいし、
自分も上の方の意見や
言葉は、聞くではなく
効く姿勢を持ちたいです。

数年後に意味のある
言葉に変わることだって
あるんですからねー