フィリピンを理解するキーワード 2
ココナッツタイム(フィリピン・タイム)
フィリピンでは、ココナッツ・タイムという言葉がある。
「ココナッツの実はいつかは落ちてくる。それまで木陰で涼んで待とう」という気持ちのことである。
フィリピンでは、30分くらい遅れるのはあたりまえで別にだれも怒らない。
バスやジプニーの停留所に時刻表は存在しない。
バスは来たときに乗ればよいので、時計を見てイライラすることはない。
遅れないように走って転ぶくらいなら、遅れてもいいから走るなという人も多い。
とても暑い国なので、日中歩くときは、日傘をさしてゆっくりゆっくり 目的場所まで歩いていく、町中では、チョットした距離でもトライシクルという乗り物を利用し、できるかぎり、歩こうとしない。
都市部マニラなどへ行くと交通渋滞も深刻で1、2時間の時間の余裕が必要となる。
職場の絶対数が不足しているフィリピンでは、仕事がない若者も、目くじらたてて就職活動に走りまわらなくても「スタンバイ(準備中)」といえば、だれも変に思わない。
親戚に誰か金持ちがいたら、とりあえずみんなで頼ってしまう。
こうした生き方は、底抜けの楽天性と助け合いの精神や優しさに支えられている。
暑い中、朝から晩まで仕事、仕事と休む暇なく働いていると身体をこわしてしまう。
自然のリズムにあわせて、ゆっくり、のんびり生きていくライフスタイルは、常夏の国
フィリピンで健康に生きるための、生活の知恵といえるだろう。
- 現代フィリピンを知るための60章/大野 拓司
- ¥2,100
- Amazon.co.jp
