彼女の英断。 | 忘却曲線

彼女の英断。



慣れ親しんだ環境で、さほど不満があるわけでもない。
そんなところで仕事をしていると、つい居てしまうってことがあると思う。

本当は「もっとこうなりたい、こうありたい」というのがあるのだけど、
生活の安定やら居心地の良さやらが優先されることってあると思う。

私は個人事業主で1つの企業に属しているわけではないけれど、
細かいところまで見ていくとそういう環境に居座っているところもある。

顧客先に派遣されているスタッフさん。
今は、派遣先の仕事優先の生活になっている。

彼女にはやりたいことがある。
それをずっと追い続けて今の彼女があるそうだ。
私より少し年下だが、生活や仕事を大きく変えるのに若いといえる年齢ではない。

実際、どうやって展開していこうか・・・
と具体的な考えがあるわけでもないという。
でも、今を変えなきゃ進んでいけないのではないか・・・という。

彼女の言うことが、ひとつひとつ、とてもよくわかる。

私の周りには独立して起業している人が多くいるが、
ほとんどの人が綿密に事業計画を立て、
どのように成長していくかをよく考えていると思う。
それは素晴らしいことだし、大きな失敗も少ないかもしれない。

でも、私はそうではない。
けれど、何もないのか、と言われればそうではない。
もちろん「こうでなくてはならない」ということもある。
だけど、それはほとんどがお金や条件に関わることではない。
理念ってほどでもないが、自分の中では私の中だけでの「善」や「好」などがあって、
人にはなかなか説明がつかない。
自分にとっては、大きな流れの中に転がっている、
自分自身の中にだけ判別がつくだろう、
ちっちゃな「善」「好」「美」「愛」などを拾ってつなげてきたと思っている。
人からみたら計画性がなくて危うく感じるかもしれないけれど、
きっと自分の中では大丈夫といえる何かがある。

彼女も同じなんだと思う。
うまく説明はつけられないかもしれないけど、
そういった何かを拾うように生きていると、
今の生活に一度区切りをつける道につながったのかな。
転機は契機!

顧客先からの帰り道、気軽にちょい呑みしながら話せる。
知り合ってからそんなに長くはないのに、妙に気が合う。
そんな彼女と会う機会が減ってしまうのは、ものすごく寂しい。
でも、彼女と縁があったということのほうが数倍うれしい。

あと2ヶ月少々。
仕事仲間として共有できる時間を大切にしつつ、
彼女の英断を応援し続けたいと思っている。