暇だったので、本棚の端からジュンク堂のカバーのかかった
本を取り出したのが浅見光彦の「教室の亡霊」だった。
昔先生になるには倍率が高く、狭き門と言われていた。その中
で起きた裏口就職等をテーマにした話だ。
今では信じられない話だが、何十年前の人から見たら、今の状
況(先生不足)は信じられないと思うだろう。
知り合いの教員OBが飲んだ時話していたが、とにかく精神疾患
になる先生が年々増えている。子どもの在校時間の関係で、昼休み
が夕方になる。しかし会議が入ると当然のように昼休みはなくなる。
ゆっくり昼休みを取っていると、仕事が遅くなりすぐ8時になって
しまう。例えば民間会社に営業終了後電話をかけても留守電になる所
もあるが、留守電にもならないので、遅くになっても電話が入ってく
る。
人を育てる仕事はやりがいはあるかもしれないが、予定通り進まな
い方が多い。時間やエネルギーをかけても成果が上がらないことが多
い。
話を聞いていたが、酒がまずくなるので途中で話題を変えた。
<八重キンポウゲ…わざわざ八重と書いたのは、一重がある
からだ。我が家では一重は一株しかないので相棒は大切にし
ている。しかしこの八重は繁殖力が強く、庭の隅々まで進出
している。雑草と戦っても負けない。わたしは相棒に捨てら
れそうな場所に咲いているキンポウゲを見つけたら、庭の隅
に移植している。>