解散について | Taki.の気まぐれロマンス★

解散について

解散発表から一日が経ちました。

解散に当たってメンバーで話して、メンバーコメントを記載するのはやめようという事になりました。
あーゆー当たり障りないの好きじゃなくてね。

あとは各々伝えたい事があれば、伝えれば良いのではないかと。

 

だからって別に解散理由を具体的に書こうって事ではなくてね。
解散理由なんてどれでも無いし、全部でもあるって感じだからさ。想像以上のカオスとずっと戦って来たんだよ?

 

どうしても6年やったって言っても、札幌時代&東京5人時代と東京4人時代では全然違うんだよな。

札幌時代は何かに苦労したりとか、苦しい思いをしたとかって記憶が一切ない。
そんな事言ったら当時の俺に怒られるかもだけど。
とにかく前向きで何やっても良いって思ってたから、園児の恰好して寸劇やったり、パスホリの定義とか考えた事もなかった。
楽しい思い出しか無いから札幌は凄い好き。
でもそれって学園祭でバンド演奏して、盛り上がって楽しかったみたいな青春の一ページのようにも感じる訳で。
札幌時代の俺らがやってた事が良かったって事では無いんだろうなとも思う。

 

その後上京して、家も仕事も無くて、電気も何回も停まったし辛かったー・・・
とか書きたいけど、振り返ればこれも凄く楽しかったな。
5人時代ってのはもちろん一生懸命やってたし、ワンマンなんて到底夢のまた夢みたいな規模での活動しか出来てなくて、
しんどい時期だったはずなんだけど、どこかまだ札幌時代を引きずってたというか、余裕があったかも。

よくバンドで上京してくるなんてロックだねー!とかもう100回くらい言われてるんだけど、
同じ境遇の人間が5人もいるという心強さがあるからね。全然一人で上京するヤツの方がロックだと思うよ。
当時みんな家が近かったのもあって、よく集まってたし、何か辛い事も笑い飛ばせる感じだった。

 

んで一人脱退して、恋セヨ!chuセヨ!をリリースして・・・の辺りから全く違うバンドっていうイメージ。
名前も「Pastel Holic」から「パスホリ」に変わったしね。
だから今回はそれから3年続いた「パスホリ」の解散っていう感覚なんだ。

それからは充実してたし、エリアワンマンとかMV撮ったりとか、何か本当良かったなー。
目標がしっかりあって、それに向かって一緒に頑張ってるって感じで。良いバンドだったと思う。

 

そこから先を説明するのは非常に難しい。6年もやってるからなのかも知れないし、バンドがピークを過ぎちゃったのかも知れないし、
気持ちは焦って進もうとするけど、色々ついて来なくなっちゃってね。前に進んでいるのかもわからなくなっちゃった。
その感覚が多分メンバー全員6年間で一番辛かったと思う。

 

 

俺らの解散をどう表現したら一番しっくり来るのか最近ずっと考えてたんだけど、
バンドが生き物だとすると、パスホリはもう本当に老衰なんじゃないかな?って思った。
並のバンドならとっくに解散してるような出来事たくさんあったけど、
何度も立ち上がって、傷だらけで、でも麻酔打って、全身骨折れたまんま、誰かから見れば這ってるだけのように見えても、パスホリは走り続けて来た。
でももう麻酔も効かないし、ずっと体中痛くて、思うように動けない。パスホリはそこまで来た気がするんだよね。
その感覚は第三者にはわからないと思う。もしかしたらメンバーもそこまでは感じてないかも知れない。
でも俺はそう思ったんだよね。だから人一倍意地っ張りだし絶対解散だけは避けてきたんだけど、解散に一票投じたんだ。

 

何か一周して悔しいとかそういう感覚でも無いし、正直最後にパスホリの最高のワンマンを見せてやるー!とかそういう所にも至ってない。
まだすごーく混沌とした所にいる。
普通に振る舞えるし、何不自由ないけど、油断したらこの感じで一生過ごしてしまいそうな。
変な場所に今いる感じがしてる。
それだけ解散が精神的に堪えてて、糸が切れちゃったんだと思う。

 

もう一回自分を定義して、過去を過去として、未来をイメージして、自分に嘘偽りなくやらないと、
このまま解散ワンマンまでアッと言う間に過ぎ去って、ただ終わっちゃう気がしてて。
だから最近Twitterとかもあんま書いてなくて。器用だからどんな心情でも当たり障りない事書けちゃうし、
そんな自分が危険だから、出来るだけそうならないようにしてた。

 

少し時間は掛かるかも知れないけど、ワンマンまでにちゃんとなれるかわからないけど、
しっかり自分と向き合って、絶対的なTaki.になれるように頑張る。
その上で6年の集大成のラストワンマンを最高のライブに出来れば、パスホリという生物は幸せな生涯だったって心から思えるはず。

 


何かごめんね。本当自分の事ばかりで。
期待を裏切ってごめんとか、思うような活動が出来なくて申し訳ないとか、
いっぱいあるんだけど、そこにまだ辿り着けてない。それを言う資格がない。

今の正直な気持ちはそんな感じです。


ちゃんと「ありがとう」と「ごめんね」を言えるように、
まっすぐな気持ちで最後の新曲を歌えるように、

これからも頑張っていくから、よろしくお願いします。