行ってまいりました、ゴースト&レディ!
劇団四季オリジナルの最新ミュージカルです。
結果、想像の200倍良かった。
これまで観てきた劇団四季の中で確実に一番満足度高かったです。
それでは所感いってみよう!
わかりやすいストーリー
ゴーストとナイチンゲールの話。
グレイというゴーストは、過去に決闘代理人として働いていたが、裏切りにあい命を落としたことでゴーストに。
フロー(ナイチンゲール)は、傷ついた人々を自らの手で救いたいという使命感に燃え、看護師になることを決意するも、当時は看護師というと下等な職業と見なされていた。
家族は裕福でしたがフローの決断を理解できず、罵倒し蔑む。
フローは生きる意味を見失い、グレイに殺してくれと頼む。
グレイは拒否するが、絶望の底まで落ちた時には殺すという約束で引き受ける。
死ぬ覚悟をしたフローは、本当の絶望の時まで信念を貫こうと、クリミアの野戦病院へ。グレイも同行。
そこでフローは並外れた才能を発揮し、劣悪な環境にあった病院を立ち直らせていく。
しかしそれを苦々しく思う軍医や、大切な人たちとの別れ、もう1人のゴーストの存在など、フローの前にはいくつもの障壁が立ちはだかる。
みたいな話です。(急に説明終わる)
看護師頑張りたいけど自分を殺してくれるゴーストにそばにいてほしい、という感情が若干分かりにくいですが、死ぬ気でやればなんでもできる、ということなんでしょうね。
それを除けば、ナイチンゲールがとにかく奮闘して医療体制を改善していく話ということで、至極分かりやすいです。
それをそばから見守る優しいゴースト、グレイ。
ちょっとちゃうけど、エリザベートを思い出しますね。
文句なしの実力派キャストたち
・フロー:谷原志音
めちゃくちゃ歌上手い。
劇団四季って、いつも声量とか安定感があと一歩みたいな俳優さんが多いなあと思ってたんですが(もちろんいっぱいいるので私が観たものについては、ですが)、今回は違いました。
フロー役の谷原さん、声量、安定感、伸び、どこをとっても完璧な歌声でした!
ナイチンゲールの凛々しさ、威厳をそのままうつしたような、どっしりと地に足のついた潔い歌い方。ずっと聴いていられる!
・グレイ:萩原隆匡
こちらの方も、めっちゃくちゃ歌上手い。
これぞミュージカル俳優というような、声の突き抜け、声量、安定感!!!
これこれこれ!ミュージカル俳優の主演の歌声はこうでないと!!!という感じです。
台詞回しも軽快かつ小慣れ感満載、グレイというお茶目で優しいゴーストにぴっっったりの俳優さんでした。
セリフの言い方に迷いがないし、声が通るし、何言ってるか明確。
意外と、何言ってるか分からんミュージカル俳優っているんですよ。
え、そんなことある?と思うかもしれないんですが、あるんですよ。
もうちょいハキハキ発してくれる?っていう人。
それが主演級やと、めっちゃストレスです。
でも萩原さんはノーストレス!どころか、拍手喝采をお届けしたいくらいの見事な発声!
・デオン:ド・ボーモン:宮田愛
グレイを昔殺した女ゴーストですね。
ダンスがキレキレであると同時に歌もめちゃくちゃ上手い。
ほんまにレベルの高いミュージカル俳優さんやなぁと思いました。
デオンの怪しい雰囲気にお顔もぴったりハマってて、適役としか言いようがない感じ。
・エイミー:木村奏絵
個人的に、このエイミー役の木村さんが良い意味でめちゃくちゃ気になりました。
まず、めっちゃ可愛い!!!
登場した時から、誰この可愛い人!と思いました。
そしてびっくりしたのがその歌声!
めちゃくちゃ上手いやん。
声量、伸び、安定感、文句なし!ついでに声色もとても素敵!
歌声にエイミーの優しくて温厚な人柄が表れてて、ハマり役という感じでした。
今後は木村さん、要チェックです…!
カーテンコール長すぎる
いつも思うんですが、カーテンコールは2回でよろしいんちゃいます?(⌒▽⌒)
劇団四季はほんっっっまに長い。数えられへんくらい長い。
そこは宝塚を見習って、潔くすぱっと終わってほしいのよ。
キャストの方たちもはよ帰りたいでしょうに(知らんけど)
千秋楽とか、何か挨拶があるとかなら別ですが、ただ何回もお辞儀するだけのカーテンコールは2回までお願いしたい所存。
というわけで、想像の200倍良かったです。
11月までまだまだやってるし、チケットも宝塚と比べて圧倒的にとりやすいので、ぜひ一度ご観賞くださいませ!