M-1グランプリ2020
7番手
オズワルド「改名したい」
「一旦、伊藤だけ覚えて帰ってください」
「.....逆???」
「俺の口の中を雑魚寿司で埋めるな....!」
「なめんなよ、あんま!」
「おい、「もしかして君も入れる側の人間?」って聞こえたぜ?まさかと思うけど」
「選ばれちゃった~~!!」
NEO東京スタイル。2年連続の決勝進出。
ピックアップしたワードの多さからもわかるように、筆者はオズワルドが大好きです。
(ちなみに今年の筆者の順位予想は、1位 オズワルド、2位 敗者復活枠、3位 錦鯉でした。)
今年は昨年の反省も生かしてなのか、伊藤さんのツッコミの強弱がいつもよりはっきりしていたように見えた。
そしてこのネタの中では、いくつものパワーワードが生まれていてアクセントとなっていた。
ウケ具合からも、「これは今年こそ最終決戦まで行ける!!」と思っていたが、結果はニューヨークと同スコアの5位。
見取り図の記事でも触れたが、今年は本当にしゃべくりスタイルのコンビが苦戦した。
そしてM-1大反省会で本人たちも言ってたが、彼らは二年連続でチャンピオンの次の順番という若干のくじ運の悪さもあった。
しかし昨年も今年も、前のコンビが大ウケした後のやりづらい空気の中、自分たちの間を崩すことなくしっかりネタをやり切った。
ここで、惜しくも7位に終わった昨年のネタも振り返らせてほしい。
M-1グランプリ2019
「先輩と飯」
「あの~、、立てるのはいいんだけど、祀るのはNG。」
「.....まぁ理論上はそう。」
「.....それ板前はどっち...?」
「それはボール食う奴の意見だな。」
「どうしてその感覚だけ生きてんの?」
「.....回転寿司になっちゃったな。」
「それはわかってるんだってさ~~~!!」
筆者はこのネタで初めてオズワルドを知った。一番初めの「祀るのはNG」と「理論上はそう。」でオズワルドワールドの虜になった。
Amazon Primeで見れるので見てない方は是非是非見てほしい。
この年はしっとりと落ち着いたトーンで漫才が進んでいき、最後の最後で伊藤さんの強いツッコミが来るという感じだった。
ただ、落ち着いたスタイルの漫才では大爆発は起きにくく、賞レースを勝ち上がるのは難しい。そこで、より強弱をつけるスタイルに変えてきたのだろう。
そして、もう一つ今年の2回戦の「登山」のネタも振り返りたい。
「いや、話になんない」
「…それは生徒集まっちゃうな」
「おれはね、目の前で死なれるよりは良いと思うの」
「おい、「帰りの電車でクマに出会ったらどうすればいい?」って聞こえたぜ?まさかと思うけど」
「人間やめたのか、おれは!!!」
「ばばあって季語かな?」
このネタも面白かった。2.30回は見返した。やっぱり「おい、「○○」って…聞こえたぜ?まさかと思うけど」っていうツッコミが一番好き。畠中さんのとぼけ顔もいい。
このネタで出てきた「チョビ髭ワンダーボーイ」とか決勝ネタの「ヒティニキ」「“ま”のセキュリティ」「雑魚寿司」「ボケ乳首」「激キモ通訳」、昨年の「高速寿司捨てマシーン」などなど、しっとりした世界観の中に時折入ってくるパワーワードもオズワルドのネタに引き込まれる一因なのだろう。
二年連続で決勝に上がって結果を残したことで世間からの認知度はかなり高まった。
今年の審査の際に松本人志と巨人師匠から難しすぎる課題を与えられてしまったが、あまり気にしすぎず、自分たちのやり方でまた勝ち上がってきてほしい。
来年こそは優勝できると信じています。
いったん辞めさせてもらいます。