M-1グランプリ2020

5組目

おいでやすこが


1st. ステージ

「カラオケ」

 

寝て起きたら漫才しか残っていませんでした

なんやねん!その曲!!!

怖い入りやのぉ!ずいぶん!!

火曜まで待ったぞ!!!!

ただ、盛り上がるかぁ~~!!!

 

個性と技のハーモニー。ともにR-1ファイナリストのおいでやす小田とこがけんのユニットコンビ。

なんと、ユニットコンビでのM-1ファイナリストは史上初の快挙だったらしい。決勝進出者発表の二人の表情は何とも言えないエモさがあり、ネタのつかみからすでに二人の背景というか想いが伝わってくる。


歌のうまいこがけんさんの知ってそうで全然知らない曲に、おいでやす小田さんのパワーツッコミが気持ちのいいほど突きささる。

舞台をいっぱいに使う小田さんの大声ツッコミは迫力があり勢いを生んだ。

こういう歌ネタでは、最初のワンフレーズだけで「あ、あの歌だ!」と思わせれるほどの歌唱力がないとそもそも成り立たないが、こがけんさんの圧倒的な歌唱力がそれを可能にしている。そしてその横の小田さんの相槌も、状況をより分かりやすくしてくれている。

 

「あぁっ、そっ

「うわっ、懐かしい。当時俺めっ….

「いいやん!サッ.

 

相槌を入れながら泳がせ続けて、最初の大きいツッコミでドカンとウケた。そこからも下降線をたどることなく、尻上がりにどんどん受けていった。


 

Final ステージ

「バースデーソング」

 

無駄に上手いっすよね。

覚えられへん!!!

お前の、目的は、、何や!!!

ジュークボックスか!!!!

 

 

最初に曲を聴いてる時の小田さんと、突っ込んでいるときの小田さんの振れ幅がとにかくすごくて、そりゃ笑っちゃうよ状態に入っていた。

終始歌い続けるネタだったが、こがけんさんの歌単体でもずっと聞いていられるほどのレベルのアレンジと歌唱力で、全く飽きが来ることはなかった。

 



最終審査では、松本人志と上沼さんの大御所二人の票を獲得した。惜しくも優勝は逃したが、漫才の舞台で大きな大きな爪痕を残した。


彼らの主戦場だったR-1での出場資格を失いながらも、M-1で決勝まで上り詰めた彼らの功績は大きい。もしかすると来年以降、同じ境遇で行き場を失ったR-1戦士のユニットが増えてくるかもしれない。

 

 

グッバイサンデー。ほら来たマンデー。休憩チューズデー!