M-1グランプリ2020

4番手

見取り図 


1st. ステージ

「個人のマネージャー」

 

5が怪しかったよ。あなた!

自民党???

あと、車ないん???

ドンドンドン!!おい!鶴瓶~!!!

ドンキーコングかなんかですか!?

 

真逆の才能Ⅲ。3年連続の決勝進出で、すでに決勝常連組の一角。


そして、Creepy Nutsにそっくりな二人の前で板の上の魔物が顔をのぞかせた。

昨年は盛山さんが要所で噛み、今年はリリーさんがネタの冒頭で噛んでしまった。

しかしそんなトラブルにも柔軟に対応し、即座に笑いに昇華させてしまう技術はさすがの一言だ。


昨年の「あおり運転の申し子」よろしく、今年も時事ネタをうまく入れていて面白かった。そして見取り図といえばのリリーさんの攻撃ボケ。ドンキーコングはめちゃくちゃ笑った。ただ一本目のなかで、見取り図といえばのもう一つのパターンである「○○って誰~?!」がなかなか出てこず、待っていた自分がいた。


そして、2本目。

 

Final ステージ

「生まれ故郷」

 

それドアノブカバーの言い方してるやろ!!

俺ってドラキュラなんかなぁ~?

成人式、市長のが暴れるらしいな!

それ便座カバーの言い方や!

あと、マルハ島ってどこ??

 

ここで、マルハ島のワードが出てきたときにはにやにやした。

見取り図は伏線をうまく張って回収してくれる心地よさがある。塙さんも言っていたが、見取り図を知れば知るほど面白くなるというのにも納得だ。


筆者は恥ずかしながらM-1での見取り図しか知らないが、劇場ではまた違った見取り図が見れそうな気がするし、ぜひ一度生で見てみたい。

 

今年のM-1ではおいでやすこが、マヂカルラブリー、錦鯉といった勢いのあるコンビが爆発的にウケており、対照的にしゃべくり漫才のコンビが苦しんだ。その結果、見取り図は一本目の動きの多いコント漫才のほうがウケが大きく、2本目のしゃべくり漫才では少し尻すぼみになってしまったように感じた。

 

ただ、この見取り図に関しては来年以降も必ず決勝まで上がってくれそうだし、次はどんなパターンで魅せてくれるのか非常に楽しみな存在。板の上の魔物に打ち勝つ姿をこの目で見届けたい。

 

バックドロップできるとでも~??