M-1グランプリ2019
3番手
和牛(敗者復活枠)
「物件探し」
「誰か住んでません?ここ」
「お邪魔しました〜!」
「電気なんか通ったらすぐに人は住みよるからねぇ」
「いいね!100%事故物件いいねぇ!」
まさかの準決勝敗退。そこから視聴者投票で2位に圧倒的な差をつけて見事に復活した。
敗者復活戦を制し、本戦3番手で登場した和牛はかまいたちには及ばなかったが652点で暫定2位。7組目のミルクボーイが終わった時点では暫定3位となっていた。今年のファイナルステージはミルクボーイ、かまいたち、和牛で決まりかなという空気の中ドラマが起こる。
最終10組目のぺこぱが654点、和牛と2点差でまさかのファイナルステージ進出を決めたのだ。松本人志の言葉通り、まさかまさかの逆転劇。今年も和牛の優勝を見ることが出来なかった。
1stステージでのネタは敗者復活戦と同じ「物件選び」。敗者復活戦から見ていたお笑いファンならびに、和牛が毎年様々なネタを繰り出すことを知っているお笑いファンは、
「これはまさか、、?どう裏切ってくれるんだ??」という過剰な期待をしてしまったのではないだろうか。筆者もその中の一人だった。
もちろん、今年の敗者復活制度からしてネタ合わせをする時間が全くなかったのは周知の事実で、同じネタをすることは容易に予想できるし、それが悪いことだと言いたい訳では無い。しかし、そんな中でも、裏切りを期待させてしまう和牛の実績が故に起こってしまった事故だった。
今年のネタもいままでの和牛にはないタイプのネタで、すごく新鮮でおもしろかった。舞台の奥行きを使って一つ一つのくだりを区切る。そんなやり方があるのかぁ〜。と思ってると川西さんが豹変し始める。やっぱり和牛はすごい。引き出しの数がほかのコンビとは桁違い。やはり2本目も見たかったというのが正直な感想だ。
和牛はまだ結成13年目ではあるが、今年がラストイヤーと決めていたらしい。お笑いファンとしては来年も再来年もまた見たいというのが本音ではある。そして和牛の優勝シーンも心の底から見たい。もう一度、決勝でのふたりの漫才が見たい。
ほな住んでるやないかぁ!!