ある日、病院に緊急搬送された謎の男


性患者が失踪する。彼を執刀した脳外


科医・南方仁は、非常階段でその男を


追い詰めるが、誤って階段から転落し


てしまう。その衝撃で、彼は幕末の江


戸へタイムスリップする。「歴史を変


えてしまうかもしれない」という葛藤


を抱えながら、最新の医療技術を駆使


して人々を救おうとする。彼は果たし


て、再び現代に戻れるのだろうか?

                                 〔あらすじ〕

 

「神は乗り越えられる試練しか与えない」
 幕末の江戸へタイムスリップした脳外科医・南方仁 みなかたじん (大沢たかお) が、様々な試練に直面して つぶやく言葉だ。

 

 

 出典は、新約聖書 (コリントの信徒への手紙一  第10章13節) だという。困難に立ち向かう勇気と、未来への希望を与えてくれる一節なのだ。

 

 

 出典は不明だが、儒教の始祖・孔子も「試練は乗り越えられる人にしか与えられない」という名言を残している。

 

 

 孔子の教えの中心となる概念に「仁」がある。このドラマの主人公の名前にも「仁」が使われている。孔子が人間関係の基本として重視した考えだ。

 

〔仁〕
思いやり。慈しみ。情。特に、儒教における最高徳目で、他人と親しみ、思いやりの心をもって共生を実現しようとする実践倫理。

                       

                       引用:デジタル大辞泉 (コトバンク)

 

「仁」は原作者が追い求めたテーマの一つなのかもしれない。「仁」は人を思いやる心、他者への慈しみの心を意味している。病に苦しむ人々を救いたいという、南方仁の思いや行動に「仁」の精神が表れている。

 

 全22話 (第1期・全11話、完結編・全11話) のエピソードで、何度も使われる「試練」という言葉と「仁」に何か繋がりがあるのだろうか?

 

 例えば、ドラマの第1期・最終話で乳癌が見つかった野風 (中谷美紀) の手術をする場面がある。そこに至るまでの南方仁の葛藤や、坂本龍馬 (内野聖陽) の野風への思い、野風自身の覚悟、橘咲 (綾瀬はるか) の悩みなどが描かれている。

 

 

       

 

 

 このエピソード11話を通して分かったのは、野風の乳癌という「試練」を乗り越えるためには、登場人物それぞれの「思いやる心」の結集が必要だったことだ。つまり、「試練」に立ち向かう原動力になったのは、他者への「思いやり」の気持ちだったのだ。

 

 南方仁は、患者を救いたいという強い思いから、最新の医療技術がない状況下でも、できる限りの手当てをする。また、坂本龍馬も日本の未来を憂い、人々が平等に暮らせる社会を目指して奔走するのだ。

 

 南方仁は、果たして現代に戻れるのか?
この最後の「試練」を乗り越えるのも、全22話に登場した人物達の「思いやる心」が鍵になるのだろう。

 

〔P.S.〕このレビューを書くために、キリスト教 (特に新約聖書) や中国思想 (論語) の資料を調べました。不慣れな作業で、心身共にエネルギーを使い果たしました😅 今宵は、ゆっくりと晩酌をするつもりです。お酒はもちろんジン(仁)フィズで🍷

 

 

〔関連ブログ〕

 

テレビドラマ「JIN-仁-」を観て、将来は医者になろうと決心したそうです。
当時、新出孤蝶さんは中学3年生でした。ドラマへの熱い思いが伝わってきます。

果たして、現在のお仕事は? ぜひ、記事をご覧になって下さい。

 

 

 

 

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