今日(火曜日)は風もなく陽射しの暖かい、穏やかな日和になりました。
朝から、石臼の“目立て”を始めました。
昔はどの家にもあった石臼です。メンテナンスの道具はシンプルにハンマーとホウキのみ
石臼は蕎麦の実を挽いて粉にする為の道具で、買ってからもう3年目です。
重さ20kgの御影石製の臼が上下二枚で出来ていて、その間に実を入れて、回転(手動)させながら磨り潰して行くのですが、石が磨れ合うのですから臼自体も少しづつ磨り減ってしまいます。
ハンマーの先端はV型になっており、これを溝に打ち付ける事で、℣字溝を再生するのですが、同じ場所を打つのは至難の業なので、2~3cmの振り幅で細かく叩きます。 時間がかかる~(*_*;
臼の磨れ合う面には深さ4mmほどの幾何学的な形の溝が彫ってあり、粉になった蕎麦や蕎麦殻はその溝を通って外に押し出されて来ます。
ところが、臼が磨り減ると溝は浅くなり、作業効率が落ちてしまいますから、定期的に溝を掘り下げる“目立て”というメンテナンス作業が必要になるのです。
全部の溝を叩き終えたら、石粉を払い、水洗い~乾燥して終わりです
最後に、ちゃんと均一で真っ直ぐなV字谷が出来てるかチェック まあまあですね(^^;
作業はタップリ休憩を挟みながら3時間ほどで終わりましたが、腰が痛くなるし、なかなかに根気の要る超地味な作業です。
“蕎麦打ち”を趣味にしてる人はザラに居るでしょうが、蕎麦の栽培もして、石臼挽きもして、今日はその臼のメンテナンスですから、何が面白いのか…呆れるばかりですね(^^;
午後からは呆れついでに、またレアな“お製作”で過ごしました。
今度はミニ旋盤が出て来ました。
なにやら太めの丸棒がセットされています。
エンド部を大きく削って行って…
コマ状の形にして、ペーパーで磨いています
すると、旋盤から外して、鋸引きを始めました おや、同じ形のものが2個…
切断面もヤスリで磨いています 木製の鏡餅か?
今度は細めの丸棒が旋盤にセットされてます…
切削途中 これは、ひょうたんの木栓かな? さすがに疲れたのか、同じものを3個一気に作ろうとしていますね(^^;
そして出て来たのは、やっぱりひょうたん。 この秋に採れた小型の千成ですが…
なんと、お尻からぶっといドリルで大穴を開けています
さらに、ルーターのヤスリで穴はどんどん広げられて行きます(>_<)
最初の鏡餅をギュウギュウ挿入されて、座りが良くなりました(^^
最後に上から栓を嵌めて、『薬味入れ』の出来上がり。
一番小さいのは、既に活躍中の『七味唐辛子入れ』ですが、一家に一個あれば十分だな、これは。