今年の梅雨はよく降りますね~。

今週は別宅の古民家に来ています。
月曜日の朝に発生した大阪北部地震。
被害を受けられた皆様には謹んでお見舞い申し上げます。
古民家があるのは三重県でも最西端で大坂に近く、何分にも古い家なので、大きなダメージを受けてないか心配でした。
幸い、外観も内装も家具類も異常はなく安心した次第ですが、“震度4”のエリアだったのに、そう強くは揺れなかった様で、強い地盤である事が判りました。

梅が収穫適期を迎えていました。 梅干しにします。

その後は古民家に泊まって、畑の害獣対策をやりました。
例年イノシシと鹿に苦しめられる畑ですが、誠に不本意ながら、作付けと栽培、収穫がちゃんと出来る様に、フェンスで囲う事にしました。

思えばこんな“山里の村”で囲いの無い田畑を見る事は無くなりました。
太古の昔(弥生時代)から人が定住し、村を作って田畑を耕して生きて来た農耕民族の文化が本来の日本の形なのです。
もちろんイノシシなどの野生動物は居て、それでもそれぞれの領域を守って“暗黙のルール”の中で共存して来たと思うのですが、現在では人は囚人の作業みたいに檻の中でしか作物を育てられません。


自治体はと言えば、本格的な害獣駆除をする気は無いらしく、電気柵の設置に僅かばかりの補助金を出すのが対策の全てです。
実害の無い都市生活者の“行き過ぎた動物愛護の声”が背景にあるのでしょうが、それを良い事に奴らは村の近くに巣を作り、夜な夜な田畑に侵入しては作物を食い荒らし、それを主食にして繁殖しています。


柵がグラつかない様にするにはサポートのパイプも必要で、セメント使った結構大掛かりな工事になりました
これではもう野生動物ではなく、立派な“盗賊”ですよね。
人間なら不法侵入、窃盗、器物破損の重罪で懲役刑ですが、手厚く保護される野生動物ゆえに“やったもの勝ち”の世界です。
ですからシカはともかく、イノシシはもう人を恐がりません。
猟銃を封印した人が対抗する手段は、自ら檻に入るしかない哀しい現実です。
そのうち、イノシシに子供が拉致されて、取り戻すのに大量の食糧を貢ぐ様になるかも知れませんね。
イノシシが原爆を開発してたりして…(^-^;


冗談はともかく、農村を守っているのは高齢者で、専守防衛の柵を作るにも僅かな年金から負担しなければならず、限りがあります。
二千年の日本文化そのものが曲がり角に来ている様な気がします。